『アラビアのロレンス』の名優 オマー・シャリフさん、アルツハイマー型認知症に

2015年5月29日

『ドクトル・ジバゴ』でゴールデングローブ賞主演男優賞

エジプト出身の俳優 オマー・シャリフ(Omar Sharif)さん(83)が、アルツハイマー病を患っていることが、5月26日、代理人の発言で明らかとなった。

シャリフさんは、1962年、映画『アラビアのロレンス(Lawrence of Arabia)』でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞し、ハリウッドデビュー。アカデミー助演男優賞候補ともなり、一躍名を馳せた。1965年には『ドクトル・ジバゴ(Doctor Zhivago)』で、ゴールデングローブ賞主演男優賞 (ドラマ部門) を受賞。

記憶障害に苦しむ

シャリフさんは現在、エジプトで暮らしており、息子らの介護を受けている。代理人によると、ここ3年ほどのあいだ記憶障害に苦しんでおり、何カ月も前から仕事を受けることができなくなっているという。

息子のタレク(Tarek)氏が、EL MUNDO紙のインタビューで語ったところによると、

「父はアルツハイマー病です。どの段階であるかを判断するのは難しいが、改善の見込みはなく、悪化しているのは明らかです」(BBCニュースより引用)

ということだ。

多趣味多才な名優

またタレク氏は、オマー・シャリフさんは、自分が有名な俳優であったことや出演した映画については覚えているが、撮影した場所や人物名、題名など、細部の記憶は失われていると語った。

シャリフさんは多趣味多才で、コントラクトブリッジも得意とするものの1つ。本を出版したり、世界選手権に出場したりするほどの腕前だった。しかし2006年には映画に集中し家族との時間をたいせつにするためにゲームを辞めたと、ReelTalk Movie Reviewsのインタビューで述べている。

▼認知症関連おすすめ雑誌

▼外部リンク
BBCニュース
ロイター

【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る