北陸認知症プロフェッショナル医養成プラン」開始【金沢大学など4大学】

2015年5月30日

「課題解決型高度医療人材養成プログラム」採択プラン

金沢大学、金沢医科大学、福井大学、富山大学の北陸4大学では、北陸地域での認知症診療とその対策において、「北陸認知症プロフェッショナル医養成プラン」を作成。

平成26年度、文部科学省の「課題解決型高度医療人材養成プログラム」に採択され、27年度よりその取り組みを開始した。

10万人あたり0.7名、専門医不足

現在日本では、65歳以上の4人に1人が認知症、あるいはその予備軍といわれる軽度認知症を患っているといわれている。社会の高齢化にともない、今後もさらに認知症患者の増加が見込まれている。

一方、日本認知症学会の専門医数は全国で827名、人口10万人あたり0.7名(2014年5月現在)でしかない。北陸3県の専門医は22名、全国平均と同じく人口10万人あたり0.7名。認知症専門医は、北陸をふくめ全国的に非常に不足しているといわざるをえない。

今後日本では、認知症医療の先端的な知識や診療技術、認知症の人や家族への柔軟な支援ができる多職種連携力、認知症医療や予防に関する研究開発力などを備えた医師の育成がますます求められていく。

4つの養成コースを設定

同プランでは北陸の医科系4大学が、拠点ネットワークを形成して地域医療機関と連携、研究機関や自治体の協力のもとに実施される。プログラムは、4つのコースを設定している。

1)認知症チームリーダー養成コース(本科コース):大学院生を対象とし、全大学に設置されるメインプログラム
2)地域認知症専門医師研修コース(インテンシブコース):地域医療機関に勤務する医師を対象とし、全大学に設置
3)スペシャル研修コース:認知症・神経難病の臨床病理や地域フィールドにおける認知症早期発見・予防・ケアなど、特定領域を集中して研修
4)スーパーコース:認知症スーパープロフェッショナル医の養成(医学生の時からの一貫教育による高度な研究力が要求される)
(認プロ ホームページより引用)

また認知症に対する理解をさらに深めるために、医師向けのシンポジウムや一般向けの市民講座なども積極的に開催していく計画となっている。

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▼外部リンク
北陸認知症プロフェッショナル医養成プラン(認プロ)

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