フレイル予防と加齢性難聴のリスクを考えるイベント

2024年2月27日

加齢性難聴の課題や補聴器の選び方について提言

東京都豊島区の補聴器販売店「うぐいすヘルスケア株式会社」は、2023年1月17日(水)に杉並区きずなサロンで「これからも会話を楽しむために~補聴器と耳の聞こえについて~」と題して講座を開催しました。認定補聴器技能者・うぐいすヘルスケア代表の田中智子が講師を務め、シャープ株式会社の協力を得て、加齢性難聴の課題や補聴器の選び方について話し合い、今後の提言を行いました。

超高齢社会を迎える中で、加齢性難聴の問題はますます深刻化しています。世界保健機関(WHO)によると、2050年までに4人に1人が難聴を抱えて生活することになると予測[1]されています。しかし、実際のところ、加齢性難聴を自覚している人のうち、国内では約6割以上が医療機関を受診しておらず、補聴器の普及率は15%と非常に低い状況[3]です。一方で、補聴器には多様な製品が発売されており、特にシャープ株式会社が2021年に発売したワイヤレスイヤホンスタイルの耳あな型補聴器「メディカルリスニングプラグ」[4]は大きな注目を集めました。

従来、医療機器である補聴器は、普及価格帯のものでも30万円以上、高ければ100万円以上する製品もあり、一般的には高額とされています。しかし、2020年頃から、医療機器の認証を取得している補聴器であっても10万円前後の製品が多く発売されてきています。さらに、通信販売や新聞広告などで、1万円から数万円の、集音器や助聴器と呼ばれる、医療機器の認証を取得していない機器も多く販売されており、難聴に対処する機器は、群雄割拠の様相を呈しています。

シャープ公式ページで補聴器専門家のコラムも連載開始

補聴器や難聴に対する情報の少なさを補うため、講師を務めたうぐいすヘルスケアの代表田中がシャープ公式ホームページで、補聴器や難聴に関するコラムを執筆することとなりました。コラム記事はこちらからご覧いただけます。

[1] 公益社団法人日本WHO協会「WHO最新ニュース」
https://japan-who.or.jp/news-report/2103-05/
https://www.who.int/news/item/02-03-2021-who-1-in-4-people-projected-to-have-hearing-problems-by-2050
[2] 吉澤裕世ら「地域在住高齢者における身体・文化・地域活動の重複実施とフレイルの関係」日本公衆誌第6号 2019年6月
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/66/6/66_18-068/_pdf/-char/ja
[3] 一般社団法人日本補聴器工業会「JapanTrak 2022 調査報告」
http://www.hochouki.com/files/JAPAN_Trak_2022_report.pdf
[4] シャープ株式会社 ニュースリリース「ワイヤレスイヤホンスタイルの耳あな型補聴器『メディカルリスニングプラグ』を発売」
https://corporate.jp.sharp/news/210831-b.html

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
超高齢社会に向け、フレイル予防と加齢性難聴のリスクを考える|10万円補聴器から最新技術まで、補聴器の現状を知るイベントを開催|補聴器選びの迷いを解消!シャープ公式ページで補聴器専門家のコラムが始まる。

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