リンナイ、高齢者や認知症の方に配慮したガスコンロを開発

2023年10月31日

慣れ親しんだガス火調理をいつまでも

リンナイ株式会社(愛知県名古屋市)は、西部ガス株式会社(福岡市)、福岡市、株式会社メディヴァ(東京都世田谷区)と共同で、高齢者や認知症でも使いやすく、誰もが安心して使い続けられることを目指したガスコンロを開発しました。

ガスコンロをIHコンロに切り替えた世帯では、今までのコンロと使い勝手が変わることで調理をあきらめる高齢者がみられます。新開発のガスコンロは、高齢者や認知症の方に配慮し、間違え防止のカラーリングや、安心して鍋が置けるゴトク、聞き取りやすい音声案内を採用されました。

新開発のガスコンロの特長

高齢者や認知症の方を対象とした製品評価を実施し、視覚や聴覚、認知機能が低下したときに必要とされるガスコンロの機能を具現化しました。操作の間違えや調理していることを忘れた場合でも、ガスコンロが安全に火を停止します。

〈間違え防止のカラーリング〉
ゴトクやバーナー周りを黒色に統一し、コンロの炎が見えやすくなりました。また、左コンロは緑色、右コンロはオレンジ色のように、コンロとその操作部を揃えて配色することで、迷うことなく操作できます。

〈安心して鍋が置けるゴトク〉
バーナー周りを囲む単独ゴトクに対して、本製品は、天板を広く覆う大型ゴトクを採用。ゴトクの四角い枠が目安となり、バーナーの中央に鍋が置きやすくなりました。高温になる部分が覆われることで、見た目からも安心感が得られます。

〈聞き取りやすい音声案内〉
現行のガスコンロで採用されている音声案内を見直しました。口語表現や、ゆっくりとした口調、フレーズごとの間など、誰にでもやさしく聞き取りやすい音声が、毎日の調理をサポートします。
【音声の例】
現行品:右コンロ、使用中です。
本製品:右、コンロ、15分間、使用しています。

慣れ親しんだガス火調理が続けられることで「調理は楽しい」「自分で作ったご飯はおいしい」と思える体験を実現し、心身ともに健康な状態を維持する効果も期待できます。本製品は、本日9月15日に開所する福岡市認知症フレンドリーセンターに展示され、2024年初頭の発売を予定しています。

(画像はプレスリリースより)

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