岡山大学、AR技術による認知症ケア訓練の有効性を実証
2023年7月27日
ARによりコミュニケーション技術を学ぶ
国立大学法人岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の中澤篤志教授らの研究グループは、拡張現実技術(Augmented Reality(AR))を用いた認知症ケアコミュニケーション訓練の有効性を実証しました。
本研究では、38名の看護学生に対して従来の模擬患者人形を用いた訓練と、拡張現実を組み合わせた訓練をランダムに割り当て前後を比較しました。その結果、拡張現実により訓練を受けた学生群のほうが、アイコンタクトをより多く行えるようになるとともに、患者への共感性の向上度も高くなることがわかりました。
中澤は次のようにコメントしています。
「ARによりコミュニケーション技術を学ぶのは、看護学生さんなど若い人に特に好意的に受け入れられており、楽しみながら学んでいただいています。このシステムは岡山大学をはじめ様々な大学で利用され始めています。」
この研究により、拡張現実のコミュニケーション訓練の有効性が示されたとともに、医療・介護専門職だけではなく、家族介護者の人たちにも優しい認知症ケア技術を学べるようになります。本研究成果は、2023年7月10日に科学雑誌「PLos ONE」に掲載されました。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
【岡山大学】拡張現実(AR)技術による認知症ケアコミュニケーション訓練の有効性を実証
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