認知症支援のヒントに「認知症の人にやさしいまちづくりガイド」作成【国際大学】

2015年4月14日

生活を取り囲む様々な分野での支援が必要

国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(以下、GLOCOM)と認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(以下、DFJI)は、「認知症の人にやさしいまちづくりガイド」を作成したと発表。

GLOCOMは、高齢者や認知症に関する総務省の推進事業や厚生労働省の研究事業を受託し活動にあたる。認知症支援については、生活を取り囲む社会や都市構造全体での取り組みが必要だという。

アンケート調査でみえてきた支援・配慮のヒント

認知症患者を対象とした全国規模のアンケート調査でみえてきたのは、公共交通機関の利用が難しい事情により、外出を控え交流機会を減らしている、などの認知症患者の現状だ。

公共交通機関利用における支援・配慮が必要であると同様なのが、銀行ATMなど金融分野や宅配便など流通分野だ。アンケートにより、認知症患者の支援・配慮のヒントがまとめられたという。

他には、認知症支援の取り組みをはじめた団体などに、具体的なきっかけやプロセス・今後の応用の可能性などを聞き取ったインタビュー調査結果を掲載。

“認知症患者の声”を起点に作成された「認知症の人にやさしいまちづくりガイド」を、自治体・企業・NPO等における認知症支援の取り組みに役立ててほしい、と発信している

認知症フレンドリー社会を提唱するDFJI

GLOCOMと同冊子作成にあたったDFJIは、自由な発想と企業や自治体などの枠を超えたネットワークで、課題解決に向けアクションを起こすコミュニティ集団だ。

ただ単に認知症の人に歩み寄るのではなく、“互いが障害を感じることなく普通に暮らせるために当事者を加えて知恵を出し合う”。これを「認知症フレンドリー社会」とし、理念賛同者の参加を呼びかけている。

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▼外部リンク
「認知症の人にやさしいまちづくりガイド」を作成しました : 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
DFJI 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ


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