兵庫県たつの市、「まごチャンネル with SECOM」実証実験

2023年3月14日

「独居高齢者の外出促進」などに有用性を確認

株式会社チカク(東京都渋谷区)は、兵庫県たつの市、セコム株式会社(東京都渋谷区)と共同で、セコムの高齢者向け見守りサービス「まごチャンネル with SECOM」を活用した第2期実証実験を行い、同サービスの活用に「独居高齢者の外出促進」及び「離れた家族間の自助の強化」への有用性があることなどを確認した最終報告をまとめました。また、老老介護による介護疲れから⼼⾝が回復していく独居⾼齢者の事例も確認でき、新しい見守りのカタチとしての可能性を感じる結果となりました。

全国の自治体同様に、たつの市においても高齢者と地域とのつながりの希薄化に加え、高齢者単身世帯(独居高齢者)が年々増加傾向にあります。また、独居高齢者は年齢層も高く、フレイル予防や見守りの必要性が高いことから、第2期実証実験は独居高齢者を対象に実施しました。第2期実証実験の概要、主要検証結果は以下の通りです。

実証実験概要

実証期間:2022年9月20日~12月13日
対象者:たつの市在住の独居高齢者8名(平均年齢82歳。実質独居1名を含む)
主要検証内容:
①「まごチャンネル with SECOM」を活用することにより、独居高齢者の外出を促進できるか?(意欲向上を含む)
②「まごチャンネル with SECOM」を活用することにより、独居高齢者と家族間の自助意識の強化に寄与できるか?

実証実験結果

①「まごチャンネル with SECOM」を活用することにより、独居高齢者の外出を促進できるか?(意欲向上を含む)
「まごチャンネル with SECOM」が新たな情報媒体として独居高齢者に好意的に受け止められ、配信した身近な地域情報がきっかけとなり、外出機会が増加した方もいました。また、身体的衰えから、活動意欲や活動力が低下している独居高齢者においても、過去に訪問した場所や季節を感じる花木の様子など自分の関心が高い情報を入手できたことにより、外出ができない状態であっても、外出意欲の向上が見受けられました。

②「まごチャンネル with SECOM」を活用することにより、独居高齢者と家族間の自助意識の強化に寄与できるか?
全国的にも地域と関わりの薄い高齢者や独居高齢者が増えていく中で、地域だけの見守りが難しくなっています。一方で、離れて暮らす家族にとって、電話や訪問などの時間に縛られた見守りの負担は少なくありません。

今回の実証実験では、「まごチャンネル with SECOM」の活用により、家族には部屋の温湿度・照度などの生活環境を可視化し、距離と時間に縛られずに離れて暮らす親の見守りができることで、見守りに対する家族の物理的・心理的負担を軽減し、家族間の自助意識の強化に寄与できたと考えています。

実証実験事例

〈老老介護による介護疲れから心身を回復していく独居高齢者〉

老老介護を施してきた妻の死去に伴い、虚無感・孤独感に苛まれ、自宅に閉じこもりがちな日々を送っていた独居高齢者(85歳・男性)。今回の実証実験で、「まごチャンネル with SECOM」を活用しはじめたところ、家族から送られるひ孫の日々の成長が心の支えとなり、精神的な活力が湧くようになりました。さらに、自治体から送られる体操動画にも挑戦するようになり、自身の身体の鈍りに気づき、現在では自宅周辺を散歩するまで心身が回復する好循環が生まれました。

詳しくは下記外部リンクよりご覧ください。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
チカク、兵庫県たつの市、セコムとの「まごチャンネル with SECOM」を活用した実証実験で「独居高齢者の外出促進」及び「離れた家族間の自助の強化」への有用性を確認


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