書籍『よくわかるiNPH(特発性正常圧水頭症)』発売
認知症リスクにつながる特発性正常圧水頭症
株式会社法研(東京都中央区)から、書籍『よくわかるiNPH(特発性正常圧水頭症)』が発売されました。高齢者の転倒、認知症、尿失禁リスクにつながる「特発性正常圧水頭症」の患者、家族向けの一冊です。著者は東京共済病院 脳神経外科部長の鮫島直之医師、A5判176頁で価格は税込1760円。
高齢者がたびたび転んだり、歩きにくそうにしていても「年だから…」とあきらめてしまいがちですが、原因が特発性正常圧水頭症なら適切な治療で回復する可能性があります。特発性正常圧水頭症とは、なんらかの原因で脳脊髄液(髄液)がたまりすぎて脳が圧迫される病気です。
歩行障害、頻尿、認知症を主な症状とし、正しい診断を受け、適切な対処をすると症状が改善されます。アルツハイマー型認知症などと合併している場合でも、特発性正常圧水頭症を治療し転倒しやすさや尿失禁などの症状が改善されることで、介護負担が減ったり、生活の質が高まったりします。歩きにくい、トイレが近い、ぼーっとするなどが症状の病気は他にもあり、特発性正常圧水頭症だと気づかないことも少なくありません。
本書は特発性正常圧水頭症にはやく気づき、適切な治療を受けるための病気の基礎知識や、診断のための検査方法、治療法、シャント術後の過ごし方などを、ケーススタディもまじえながら詳しくわかりやすく解説します。
著者プロフィール
鮫島直之(さめじま・なおゆき)
東京共済病院 脳神経外科部長
1995年山梨大学医学部卒業。虎の門病院レジデントから虎の門病院脳神経外科を経て東京共済病院脳神経外科。2018年より現職。日本正常圧水頭症学会理事、脳神経外科専門医・指導医、脳卒中学会専門医・指導医、脳神経外傷学会指導医、認知症学会専門医・指導医、日本転倒予防学会理事。「特発性正常圧水頭症診療ガイドライン第3版」システマティックレビューを担当。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
法研)高齢者の転倒、認知症、尿失禁リスクにつながる「iNPH(特発性正常圧水頭症)」の患者、家族向け書籍を発刊
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