仙台市とSMS、ICTを活用したフレイル予防の実証実験

2023年1月13日

仙台市内の高齢者26万人に対し、健康寿命の延伸をサポート

株式会社エス・エム・エス(東京都港区)は、宮城県仙台市にて同市が運営する「仙台ヘルステックコンソーシアム」において採択された、ICTを活用した高齢者のフレイル予防についての実証実験を2023年1月より開始します。

実証実験では仙台市在住の65歳以上の高齢者を対象に、従来、質問用紙で行われることが多いフレイルチェックを、スマートフォンを使いWeb上で実施するほか、オンラインで4拠点をつなぎ、同社所属の医療従事者(理学療法士・保健師)がフレイル予防に関する知識を学ぶ座学とストレッチやトレーニングを組み合わせて行う「フレイルチェック&生涯ゲンキ講座」を開催します。

スマホでフレイルのリスク度をチェック、予防教室を実施

仙台市の人口は106万3,169人、そのうち65歳以上の人口は25万9,838人で高齢化率は24.4%となっています。高齢化率は全国平均を下回っているものの、団塊の世代が75歳以上に達する2025年には26.6%、団塊ジュニア世代が65歳以上に達する2040年には32.1%と年々上昇を続け、2045年頃に高齢者人口がピークを迎えた後も、引き続き上昇傾向が続く見込みです。全国的な傾向と同様に、仙台市においても高齢化は確実に進行しており、今後を見据えて介護予防・フレイル対策に取り組むことが重要となります。

同社は、高齢者が日常生活の中で自身のフレイルの進行度を把握し、予防に向けたアクションを取ることが重要であり、予防の観点では「運動」「栄養」「口腔ケア」「社会参加」の4つの取り組みを早期にバランスよく実践することが必要と考えています。そのため今回の実証実験では、通いの場に集まりデジタルデバイスを体験するフレイルチェックや、栄養や口腔ケア、フレイル予防に関する座学と運動を組み合わせた「フレイルチェック&生涯ゲンキ講座」を、仙台市の高齢者を対象に実施します。

フレイルチェックは、加齢により心身が衰えた状態かどうかを把握するための簡易的なチェック方法です。本実証実験では、一般的には質問用紙などを用いて実施されることが多いフレイルチェックをWeb上で実施する場合の、妥当性・有用性等を、スマートフォンを使い検証します。また、フレイルチェックの実施だけでなく、フレイル予防の運動動画にアクセスするなど、スマートフォンを活用したフレイル予防の取り組みも実施します。これにより、スマートフォンを持っていない、もしくは持っていても操作に不慣れな高齢者に対し、実際にデジタルデバイスを体験する機会を提供します。

「生涯ゲンキ講座」は通いの場(4か所)にて各施設最大20名とし、全3回で開催します。そのうち1か所は対面形式、その他の施設はメイン会場で実施している内容をライブビューイング形式で上映し、開催することが特長です。講座終了時には参加者へアンケートを実施し、フレイルへの理解度や今後のフレイル予防への取り組み意向、対面とライブビューイングによる満足度差異などを収集することで、効果検証を図ると共に事後の取り組みに活用します。

「オンラインを活用したフレイルチェック&生涯ゲンキ講座」概要

(1)対象者:仙台市在住の65歳以上の高齢者

(2)プログラム内容:
①フレイルチェック・スマホ活用講座(デジタルデバイドの解消)
②フレイル・口腔・栄養講座、トレーニング
③ストレッチ
④筋力トレーニング・口腔トレーニング、有酸素運動
⑤クールダウン
⑥アンケート

(3)日程:全3回 1月18日(水)、1月31日(火)、2月14日(火)
いずれも9時30分受付開始、10時~12時の2時間で開催
(田子西市営住宅集会所のみ、第1回は1月24日(火)開催)

(4)実施会場:
①メイン会場(配信拠点)
・泉崎集会所(宮城県仙台市太白区泉崎1丁目16-32)
②サテライト会場
・桜ヶ丘七丁目集会所(宮城県仙台市青葉区桜ケ丘7丁目2-1)
・宮城野区鶴ケ谷一丁目西町内会集会所(宮城県仙台市宮城野区鶴ケ谷1丁目29-17)
・田子西市営住宅集会所(宮城県仙台市宮城野区田子西1丁目11)

(5)配信方法:
泉崎集会所は対面形式、桜ヶ丘七丁目集会所・宮城野区鶴ケ谷一丁目西町内会集会所・田子西市営住宅集会所は泉崎集会所で実施している内容をライブビューイング形式で上映し、開催する。


(6)定員:各回各会場最大20名(申し込み先着順)

(7)講師プロフィール:
松野賢二(株式会社エス・エム・エス所属/理学療法士・介護予防運動指導員) 理学療法士として主に急性期病院・回復期病院・介護施設にてリハビリ業務に携わり、地域にて介護予防教室の運営等にも関わる。現在は地域の方々の元気に貢献したいという気持ちから介護予防教室の講師としても活動中。

詳細は下記外部リンクよりご覧ください。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
仙台市とエス・エム・エス、ICTを活用したフレイル予防の実証実験を開始


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