島津製作所、社員の認知症検査費用を補助・・・40歳以上を対象に
LC-MSによる血液検査で軽度認知障害のリスクを判定
島津製作所(京都市)は、6月より40歳以上の社員に対してアルツハイマー型認知症(以下アルツハイマー病)の前段階である軽度認知障害(MCI)の発症リスクを判定する「MCIスクリーニング検査プラス」検査費用として2万円程度を補助することとなりました。
アルツハイマー病は認知症の6割強を占めます。発症の約20年前から主要な原因物質のアミロイドベータが脳に溜まり始めるとされており、健常と認知症の中間であるMCIの段階で、適切な予防や治療を施せば、認知症の発症を防いだり遅らせたりする可能性があります。
検査補助対象となる40歳以上の社員は約2200人おり、検査後、希望者には島津製作所人事部の産業保健師が食生活、運動、睡眠など生活習慣に関して助言します。検査結果は本人にのみ提供され、当社が閲覧・管理することはありません。
「MCIスクリーニング検査プラス」は、栄養・脂質代謝・免疫に関連する血液中のタンパク質からリスクを評価します。血液分析には当社製の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)が用いられ、MCIリスク値を4段階に分類します。島津製作所も出資する筑波大学発スタートアップの株式会社MCBI(茨城県つくば市)が2015年より全国約2000カ所の診療所・健診センターなどを通じて、のべ6万4000人以上に提供してきました。
コロナ検査、乳がん検診費用補助など、健康経営を推進
島津製作所は経営理念として、「『人と地球の健康』への願いを実現する」を掲げており、今回の検査費用補助も健康経営の一環として行われました。昨年から社内診療所で無症状の従業員を対象に新型コロナウイルスの検査を実施し、PCR検査を全自動で行う「遺伝子解析装置 AutoAmp」や「Ampdirect2019-nCoV検出キット」を用いて、最短で検査当日に結果を報告しています。2018年からは社員および社員の配偶者(いずれも40歳以上)に、乳房専用PET装置「Elmammo Avant Class」による乳がん検診費用の補助も行われています。
(画像はイメージです)
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島津製作所、従業員に「MCIスクリーニング検査プラス」の検査費用を補助
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