フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言
2022年4月18日
みんなが80歳まで元気で外出できる社会を目指す
国内最大の医療系学術団体「日本医学会連合」(東京都文京区)は、健康寿命を延ばすことを目指す「フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言」をまとめました。フレイル・ロコモを克服し、元気に歩いて外出できる80歳を目指す「80(ハチマル)GO(ゴー)」を目指した宣言が収められています。
フレイルとは、老化により心身の機能が低下した健常と要介護状態の間の状態を言い、ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、運動器の障害のため移動機能が低下した状態を言います。若年者も含めた広い年齢層において運動器の軽度の機能低下がまずロコモとして検出され、その中から徐々に重症化して高齢者ではフレイルに至ります。フレイル・ロコモの人はそうでない人と比較して要介護に至る危険度が約4倍となります。
宣言はフレイル・ロコモの理解から対策、取り組み、実践目標という次の4つです。
①「フレイル・ロコモは、生活機能が低下し、健康寿命を損ねたり、介護が必要になる危険が高まる状態です」
②「フレイル・ロコモは、適切な対策により予防・改善が期待できます」
③「私たちは、フレイル・ロコモ克服の活動の中核となり、一丸となって国民の健康長寿の
達成に貢献します」
④「私たちは、フレイル・ロコモ克服のために、国民が自らの目標として実感でき実践でき
る活動目標として 80 歳での活動性の維持を目指す「80GO(ハチマルゴー)」運動を展開します 」
すでに関連学会・団体に協働で活動することを提案して合計80団体の賛同を得ている他、今後はさらに他の業界を巻き込んだ活動を目指します。詳しくは下記外部リンクよりご覧下さい。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
「フレイル・ロコモ克服のための医学会宣言」(日本医学会連合)
おすすめ記事リンク
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 【広川先生のMCIコラム(第1回)】MCI(軽度認知障害)期で気づくことが大切