東京都立大、アルツハイマー病の発症に関わるメカニズムを解明
2020年11月24日
MARK4に着目、治療薬の開発にもヒント
東京都立大学大学院理学研究科生命科学専攻の大場俊弥(大学院生)、斎藤太郎助教、安藤香奈絵准教授らは、国立研究開発法人国立長寿医療研究センター認知症先進医療開発センターアルツハイマー病研究部の飯島浩一部長と共に、アルツハイマー病でタウが溜まるメカニズムをMARK4という酵素に注目して研究し、アルツハイマー病でタウが蓄積する新たなメカニズムを明らかにしました。
MARK4はタンパク質をリン酸化する酵素で、アルツハイマー病のリスク遺伝子の一つです。これまで、MARK4の遺伝子に変異があると、アルツハイマー病のリスクが高まることが報告されていましたが、なぜアルツハイマー病のリスクが高まるのかはわかっていませんでした。
今回の研究により、疾患変異型MARK4がタウに「リン酸化」と呼ばれる修飾を施すことで、タウが形を変えて、よりくっついて固まりやすくし、水に溶けにくく、蓄積しやすくなることを発見し、アルツハイマー病でタウが蓄積する新たなメカニズムを明らかにしました。タウが脳内に溜まるのを防げば、病気の進行を抑えることができると考えられ、アルツハイマー病の治療薬の開発の手がかりとなることが期待されます。
詳細については、下記外部リンクよりご覧下さい。
(文頭画像はイメージ、文中画像はプレスリリースより)
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アルツハイマー病の発症に関わる神経細胞死のメカニズムを解明:治療薬の開発にもヒント
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