てんかんスマホアプリ「nanacara」が、医師向けサービスリリース
『nanacara for Doctor』
てんかん患者・家族向けプラットフォーム「nanacara(ナナカラ)」を開発・運営するノックオンザドア株式会社(東京都新宿区)は、てんかん患者・家族がnanacaraアプリで記録した発作状況などを、専門医が診療時に手元のパソコン等で閲覧できるようにした医師向けサービス「nanacara for Doctor(ナナカラ・フォードクター)」の提供を10月14日より開始しました。
「nanacara」は、てんかん症状の患者とその家族が「発作の記録」と「服薬履歴の記録」を家族で共有できるスマホアプリです。2018年より2年にわたり、患者家族とてんかん専門医で構成する「SAChi Project(サチプロジェクト)」と共に、延べ200名を超える患者・家族と共同開発を行い2020年3月20日にリリースされました。
アプリを通じて「発作回数・服薬状況・発作時の動画」を閲覧
今回サービス提供を開始した「nanacara for the Doctor」は、「nanacara」アプリで入力した情報をインターネット経由で医師と共有する医師向けのクラウド型サービスです。てんかん患者・家族と「nanacara」アプリを通じて情報共有する医師は、「発作回数・服薬状況・発作時の動画」を診療時に閲覧することが可能になります。
「nanacara」で正確に記録してきた発作等の情報を「医師と共有し、診療に役立ててほしい」という患者・家族側からの声をもとに、大阪市立総合医療センター 小児青年てんかん診療センター/小児神経内科監修のもとで開発し、9月より診療現場での実証を経てサービス提供に至りました。
「直情的に病状を捉えられる」
大阪市立総合医療センター 小児青年てんかん診療センター/小児神経内科・副部長の岡崎伸氏(写真)は「nancara for Doctor」について、発作の経過がグラフとして自動的に生成される機能の診療への貢献を「診療時の状態把握や病状理解が正確にでき、詳細な検討がスムーズになる」「カンファレンスや学術集会での経過図やグラフ作成の時間が大幅に削減できるうえ、直情的に病状を捉えられる」と評価しています。
今後は「分析機能と遠隔診療の可能性」に期待を寄せており、「既に3万件以上の発作が記録されているとのことですが、さらにデータ蓄積が進み、てんかん症候群・投薬・年齢などにより分析ができれば、有意義な検討材料となることはもちろんですが、てんかん診療のためのデータとして様々な形で寄与できるはずです。」とコメントしています。
(画像はプレスリリースより)
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てんかん患者・家族と作るスマホアプリ「nanacara」が、医師向けサービス『nanacara for Doctor』をリリース!
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