総人口は減少、65歳以上人口は過去最高~総務省人口推計より

2020年4月24日


2020年4月14日に総務省より、2019年10月1日現在の推計人口が発表され、65歳以上の人口は過去最高との結果でした。

これはどのようなことなのでしょうか。

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総人口は9年連続減少

総務省¹⁾によると、2019年10月1日現在の日本の総人口(外国人も含む)は、1億2616万7千人でした。前年より27万人以上減少しています。

また、日本人人口は1億2373万1千人で、前年より48万人以上減少しています。

総人口・日本人人口共に9年連続減少しています。

65歳以上人口の割合は過去最高

年齢別の人口割合では、15歳未満は12.1%、15~64歳は59.5%で過去最低です。

一方で、65歳以上は28.4%と過去最高であり、前年に比べて30万人以上増加しています。

そのうち、75歳以上は14.7%と過去最高であり、前年に比べて51万人以上増加しています。その理由として、第1次ベビーブーム期と言われている1947~1949年生まれの方が70~72歳であるためと考えられます。

75歳以上人口の割合が15歳未満人口の割合を上回ったのは、44都道府県でした。下回ったのは、愛知県、滋賀県、沖縄県の3県でした。

65歳以上人口・75歳以上人口の割合が最も高いのは、秋田県でした。65歳以上人口は37.2%、75歳以上人口は20.0%でした。

一方で、65歳以上人口・75歳以上人口の割合が最も低いのは、沖縄県でした。65歳以上人口は22.2%、75歳以上人口は10.9%でした。

15歳未満人口の割合が最も高いのは沖縄県で16.9%、15~64歳人口が最も高いのは東京都で65.8%でした。

元号別人口は?

元号が令和に代わり、明治・大正・昭和・平成・令和と5つの元号生まれの人がいます。

明治・大正生まれの人口は114万1千人(総人口の0.9%)、昭和生まれの人口は9043万6千人(71.7%)、平成生まれの人口は3421万人(27.1%)、令和生まれの人口は38万人(0.3%)でした。

今後も進む高齢化と対策は?

先程第1次ベビーブーム期が70歳以上となったことから70歳以上人口が増加しています。次に訪れる第2次ベビーブーム期は、1971~1974年生まれの45~48歳です。第2次ベビーブーム期の方達が65歳以上となるのは、20年後の2040年です。高齢化を支えるためには、64歳以下のマンパワーでは足りないのは明らかです。

そのためには、一人ひとりが健康寿命を延ばし、自立した生活を送ることや、働き続けることができる環境を整えることが重要と言えます。厚生労働省2)では、「高齢者の活躍を促進する環境整備」を進めるために、企業への支援、労働市場の整備、労働者本人への支援、地域の取組への支援を進めています。

様々な年代の人が、自分のできる力を発揮して働き方改革を行うことが大切です。



参考文献:1)総務省.人口推計(2019年(令和元年)10月1日現在)
2)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐
3)2020年4月14日公表.総務省(2020年4月16日アクセス)
4)厚生労働省.「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部のとりまとめ」について(2020年4月16日アクセス)

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