中高生に特別授業「認知症になぜ国家戦略なのか」開催。認知症への理解深まる

2015年3月30日

認知症の特別授業

3月26日、小野薬品工業株式会社は中高生を対象とした、出張特別授業を実施したことを公表した。

授業のテーマは「認知症になぜ国家戦略なのか」だ。

まず、この授業を行った背景には、日本が高齢化社会を迎え、認知症の問題は避けられないものとなり、それを受け、政府も認知症の人への支援を強めることを国家戦略として決定したことがある。

小野薬品工業は、この現実を将来、日本を背負っていく中学生と高校生にしって欲しいという希望のもと、2014年5月から約1年間に亘り7つの学校で今回の取り組みを実施したという。

特別授業の後に実施したアンケートの結果をみたところ、非常に有意義なものとなったようだ。授業前は「認知症はしらなかった」と答えた生徒が3割いたが、授業後には「認知症への理解が深まった」と答えた生徒は9割強にものぼっている。

実際にはどのような授業だったのか

詳しい授業内容は、認知症へ理解を得るためのショートムービー「バアちゃんの世界」の上映のほか、京都大学医学附属病院、神経内科の武地医師による「認知症になぜ国家戦略なのか」の講義や質疑応答を行ったとしている。

生徒たちの声

今回の特別事業は、非常に心に響いた授業になったようだ。以下、生徒の感想を一部紹介したい。

認知症は負のイメージで偏見を持つ人が多いが、そういった固定観念を社会全体でなくしていくことが大切だと思った。このような講演で学んだことを私たちが周囲の人に広げていくべきだと思った。

認知症の人を否定しないことが重要だとわかりました。介護する側も傷つくことがあり、周りの人が皆で助け合うことで負担を軽くするべきだと思いました。

認知症は現段階では完全に治すことができないので、私たちが頑張って研究していかなければいけないと思いました。
(プレスリリースより)

(画像はプレスリリースより)

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▼外部リンク
高校生・中学生を対象とした認知症に関する出張特別授業実施について

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