富士フイルム、アルツハイマー治療薬「T-817MA」臨床試験

2020年1月11日

軽度認知障害よび軽度ADを患った早期AD患者を対象に

富士フイルム株式会社(東京都港区)は、アルツハイマー型認知症(AD)の治療薬「T-817MA」の臨床第Ⅱ相試験を欧州で開始しました。試験は軽度認知障害よび軽度ADを患った早期AD患者を対象としたものです。

「T-817MA」は、富士フイルム富山化学株式会社が創薬した、AD治療薬の候補化合物で、神経細胞保護効果や神経突起伸展促進効果を有しています。2014年より米国で開始した、軽度から中等度のAD患者を対象とした臨床第Ⅱ相試験では、脳脊髄液を採取できた患者群においてプラセボ群と比較してリン酸化タウの減少が確認されています。

富士フイルムは、これまでの臨床試験の結果を踏まえ、脳脊髄液中リン酸化タウの変化(投与開始から18か月まで)を主要評価項目とした、「T-827MA」の臨床第Ⅱ相試験を欧州で開始しました。AD治療には早期介入が重要であることから、本試験では脳脊髄液中にあるアミロイドβおよびリン酸化タウなどADのバイオマーカーが異常値を示す、軽度認知障害及び軽度AD患者を対象とし、「T-827MA」の有効性および安全性を検討します。

「T-817MA」はAD治療薬の新たなターゲットとして注目されているミクログリア細胞における、アミロイドβを貪食する機能を促進させる作用があることが、マウスおよびヒトiPS細胞由来の細胞実験で確認されています。同社では、臨床開発とともに「T-817MA」とADの主要原因物質であるリン酸化タウやアミロイドβ、ミクログリア細胞との関係解明をさらに進めていくとしています。

(画像はイメージです)

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富士フイルム、アルツハイマー型認知症治療薬「T-817MA」の臨床第II相試験を欧州で開始


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