現在開発中のアルツハイマー型認知症治療薬は全て失敗してしまうのか?

2015年3月29日

米国メイヨー・クリニックの研究

オバマ大統領も絶賛する米国メイヨー・クリニックが、3月24日に医学専門誌ブレーンに掲載したアルツハイマー病に関する新たな研究結果が、話題を呼んでいる。アルツハイマー病にみられる認識低下や記憶障害の原因が、タウタンパク質の蓄積にあるとするものだ。

現在医薬品業界においては、アルツハイマー病の原因物質は、アミロイドベータであるというのが一般的な見解となっている。米国バイオジェン社のアルツハイマー型認知症(AD)治療薬「BIIB037」をはじめ、他社の治験薬なども、アミロイドベータを標的として開発がすすめられている。

アミロイドベータよりタウタンパク質に原因あり

メイヨー・クリニックの研究者グループは、認知症を発症していて死亡した患者3600人余りの脳を検査した。このうち約1400人を、アルツハイマー病と確認。疾患進行のさまざまな段階において、脳内のアミロイドとタウを計測。その結果、患者の認知能力の衰えを予測できるのは、タウのレベルにおいてであるという結論が出た。

タウが、脳の記憶の中心部である海馬に蓄積されると、認知機能の低下がはじまり、最終的には、思考、計画、行動や注意力などに関与する脳の皮質部分にダメージを与える。

ブルームバーグによると、メイヨー・クリニックのフロリダ州ジャクソンビル支部に勤務する神経学者メリッサ・マレー氏は、

「アミロイドは認識低下と関連性があるが、両方を一緒に見れば、悪者はタウのほうだ」(ブルームバーグより引用)

と語っているとのことだ。

複数のアプローチと目標を検討する必要性

ただし同研究では、アミロイドベータがアルツハイマーの進行に関与している可能性があるという考えを軽視しているわけではない。

この研究結果は、科学者はアルツハイマー病の解明において、複数のアプローチと目標を検討する必要があることを示唆するものだ。

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メイヨークリニック


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