認知症に対する、お笑いや童謡による感性刺激の効果を確認
2019年10月2日
特別養護老人ホームで脳波計測実験を実施
慶應義塾大学理工学部と株式会社電通サイエンスジャム、トッパン・フォームズ株式会社は、認知症の方とのコミュニケーション改善を目的に、感受性に関する実証実験を行い、認知症に対してお笑いや童謡による感性刺激の効果を確認しました。
実証実験は、宮崎県都城市の特別養護老人ホームほほえみの園で行なわれました。認知症と診断されている20名に対してお笑いや童謡のステージを鑑賞してもらい、その際の脳波を脳波計測装置「感性アナライザ®」を使用して計測しました。その結果、通常時に比べて高揚感(ワクワク度)が向上し、ストレス度が低下することが確認できました。
認知症の方は表情や自発的な行動が少ないと言われていますが、被験者はステージ鑑賞中に声を出して笑ったり、手をたたいたり、歌を口ずさんだり、豊かな表現を示していました。これらの行動から、笑いや思い出による刺激は脳に効果的であると考えられます。
今後はこのような実証実験を継続しながら、並行して感性刺激による認知度合いの長期的変化を研究し、認知症の方とのコミュニケーション改善に取り組んでいくとしています。
(文頭画像はイメージ、文中画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
認知症に対してお笑いや童謡による感性刺激の効果を確認特別養護老人ホームで脳波計測実験を実施
【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 【広川先生監修】5分で分かる認知機能チェック(無料)はこちら
- 認知症は予防できるの?
- 認知症の種類とその詳細はこちら