痛風の人はアルツハイマー病にならない!?激痛のもと、尿酸は実は神経を保護している

2015年4月1日

痛風の原因、血中尿酸値

米国ボストン大学医学部、マサチューセッツ総合病院などの研究グループは、痛風の人はアルツハイマー病を発症する確率が低いという論文を発表。2015年3月4日、アナルズ・オブ・リューマティック・ディジーズ(Annals of the Rheumatic Diseases)誌オンライン版に掲載された。

痛風は、血中尿酸値が著しく上昇する高尿酸血症を原因とする疾患で、足や膝などの関節に激しい痛みをともなう。心血管の疾患やその後遺症と関連があるともされているが、尿酸そのものには抗酸化作用があり、神経を保護する役割があると考えられている。

痛風とアルツハイマー病の関係

同研究グループは、1995年から、年齢・性別・エントリータイム・体格指数(BMI:body mass index) を同じくする英国の電子カルテデータベースを用いて、アルツハイマー病の発症リスクに、突発性痛風が影響しているかどうかを評価した。

痛風をもつ一群と痛風を発症していない一群との間で、アルツハイマー病の発症率を5年間にわたり追跡、比較。その結果、59,224人の痛風の人(女性29%、平均年齢65歳)では309例のアルツハイマー病が、238,805人の痛風ではない人では1,942人のアルツハイマー病の発症が確認された。

痛風のある人は24%危険度が減る

これを、人数と追跡年数を掛け合わせた単位「人年」に換算すると、1,000人を1年間追跡調査した「1000人年当たり1.0人対1.5人」という結果となった。

つまり、痛風のある人がアルツハイマー病を発症するリスクは、0.76。痛風を患っていない人よりも、24%危険度が低くなるということになる。

身体の節々に激痛をもたらす尿酸が、逆に神経を守り、アルツハイマー病を発症しにくくさせているということが、今回の追跡調査で明らかとなった。

(画像はイメージです)

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