「ふまねっと運動」で歩行機能と認知機能に改善効果あり!札幌から普及中。

2015年3月24日

札幌市のNPO法人が考案、普及に努める

NPO法人地域健康づくり支援会ワンツースリーは、設立以来“ふまねっと運動”の普及と指導者養成に取り組んできた。現在は200以上全国各地の施設等に及ぶという。

北海道を中心にひろがる“ふまねっと運動”は、運動学習プログラムでありレクリエーションでもある。苫小牧市の西に位置する白老町で行われたイベント開催報告に、その様子が紹介されている。

格子状のマス目を踏まないようにステップ!

考案したNPO法人の説明によると、筋力向上ではなく全身のバランス・認知機能の向上が目的だという。車いすや杖歩行の人でも参加可能で、歩くという運動資源を活かしたい考えで開発。

50センチ四方のマス目を利用しステップを踏む、というシンプルな運動。しかし、安易な実施は転倒を招く可能性が高く、指導法を十分に理解した指導者が必要だという。

黙々とステップをこなすのではなく、地域のイベントや施設のレクリエーションで実施される“ふまねっと運動”。「しまった!」とステップを間違えては、拍手や声援で盛り上がるのだという。

老健施設の協力による実証効果報告あり

同法人の報告によると、週1回60分程度のふまねっと運動を6~8週間実施した結果、歩行機能が平均9%・認知機能が4.5%向上。継続的に実践することの改善効果が確認されたという。

機能改善に加え社会参加型のプログラムにすることにより、ひろがりをみせる“ふまねっと運動”。「みんなで楽しく過ごすことが健康の秘けつ」であることも実証しているのはないだろうか。

▼認知症関連おすすめ書籍

▼外部リンク
ふれあいサロン開催報告 : 白老町社会福祉協議会活動日記
NPO法人地域健康づくり支援会ワンツースリー

【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る