アルツハイマー病国際会議(AAIC 2019)
2019年8月7日

生活習慣介入の組み合わせは記憶にメリットをもたらす
2019年7月14日〜18日まで米国ロサンゼルスで行われたアルツハイマー病国際会議(AAIC 2019:Alzheimer’s Association International Conference)では、アルツハイマー病に関する5つの調査研究が報告されました。
5つの調査研究の概要は以下の通りです。
① 4つか5つの健康的な生活習慣因子を採用すると、何もしない、あるいは1つの因子だけを採用するのと比べ、アルツハイマー型認知症リスクが60%下がった。
② 健康的な生活習慣を守れば、アルツハイマー病の遺伝的リスクを相殺できる可能性がある。
③ 正式な教育と認知刺激を通じて認知予備力を高めれば、高レベルの大気汚染にさらされている人々の認知症リスクを減らすことで、老化した脳にメリットをもたらせる可能性がある。
④ 若年成人から中年までの喫煙が、早ければ40代という中年期での認知障害と関連している可能性があることを確認。
⑤ アルコール使用障害は、年配女性の認知症リスクを著しく高めた。
新たな研究報告では、食事、運動、認知刺激などの健康的な生活習慣の選択が、認知低下や認知症のリスクを低下させる可能性があることが示されました。また、遺伝や汚染など他の危険因子があっても、生活習慣を変えることでリスクを下げ、組み合わせたときに記憶に最大のメリットをもたらすとの所見を得ました。
詳しい内容は下記外部リンクよりご覧下さい。
(画像は公式HPより)
▼外部リンク
アルツハイマー病国際会議(AAIC 2019)
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