京大、優しさを伝える介護技術の習熟度をAIで評価する手法を開発

2019年8月4日

画像認識で熟練者と初心者の違いを見つける

京都大学、九州大学、東京医療センター医師らの研究グループは、優しさを伝える介護技術として知られているフランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」の技術をAIで評価する手法を開発しました。

認知症の人が増えるにつれ、その介護問題、特に人材の不足や介護者の疲弊が社会問題となっています。これに対し本研究グループは、認知症の介護者および被介護者の負担感を減らす優しい介護技術「ユマニチュード」を介護の初学者や家族介護者が確実に学べる方法の開発に取り組んできました。

本研究では、介護者の被介護者に対する「見る」技術、具体的には目線の使い方などのコミュニケーション技術の違いを、ユマニチュードの熟練介護者と初学者の間で明らかにしました。この方法を用いることで、「優しい介護技術」を学ぼうとする人が自分の介護技術を客観的に見ることができます。本研究成果に基づいて、よりよい介護技術を学習できるシステムの開発が期待されます。

研究者は次のようにコメントしています。
「認知症の方の介護は社会的に大きな問題であるとともに、家族など身近な人にも起こりうる個人的にも重要なテーマです。我々の研究グループでは、 優しい介護」技術を学ぶことで、その負担感を少しでも減らせることを目指して研究を行っています。この技術が、看護/介護職の方とともに、家族介護をされている方にも使っていただけるように努力を続けています。」

本研究成果は、2019年7月4日に、国際学術誌「Journal of Intelligent Robotics Systems」のオンライン版に掲載されました。

(文頭画像はイメージ、文中画像はプレスリリースより)

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京大、優しさを伝える介護技術の習熟度をAIで評価する手法を開発ー画像認識で熟練者と初心者の違いを見つける

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