東大と金沢大、ロスマリン酸のアルツハイマー病抑制機序を発見
2019年6月30日
ポリフェノール摂取によるアルツハイマー病予防に新たな知見
東京大学大学院農学生命科学研究科の小林彰子准教授と金沢大学大学院医薬保健学総合研究科山田正仁教授、福島大学平修教授らの研究グループは、ポリフェノールの一種、ロスマリン酸を摂食したマウスの脳内において、ドーパミンをはじめとするモノアミンの濃度が上昇し、それらがアルツハイマー病の主病態であるアミロイドβ(Aβ)凝集を抑制することを見出しました。
現在アルツハイマー病には根本的な治療薬がなく、予防が重要視されています。食品成分による予防効果については多くの情報があるものの、科学的エビデンスが得られているものはほとんどありません。
ロスマリン酸の摂取により、脳内で合成が活性化される成分(モノアミン)がAβ凝集を抑制するという新たな機序の発見は、ポリフェノール摂取によるアルツハイマー病予防戦略に新たな知見を与え、予防や治療法の確立に繋がることが期待されます。
ポリフェノールのAβ凝集抑制作用に着目し、アルツハイマー病モデルマウスで高いAβ凝集抑制活性をもつポリフェノールとしてロスマリン酸を見出した、金沢大学の山田正仁教授らの研究グループは、ロスマリン酸含有レモンバーム抽出物を用いた認知症予防介入試験を実施中です。
(画像はイメージです)
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東大、ロスマリン酸摂取後の脳内ドーパミンがアルツハイマー病の主病態アミロイドβ(Aβ)の凝集を抑制することを発見
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