20代の脳にもアルツハイマー型認知症の原因物質が蓄積している!?

2015年3月24日

アルツハイマーの原因「アミロイド」

アルツハイマー症はタンパク質の一種「アミロイド」が脳に蓄積することが原因といわれている。

「アミロイド」は脳に新しいニューロン結合を形成し、適応能力・記憶力の維持や強化をする役割を担っているタンパク質だ。

幅広い年齢でアミロイドを検出

アルツハイマー症は高齢者の病気というイメージが強いが、今回、ノースウェスタン大学フェインバーグ医科大学の認知神経学・アルツハイマー病センターの研究で、若者の脳から「アミロイド」が検出されたという報告がされた。

研究では、20歳から66歳の健常者・70歳から99歳の健常者・60歳から95歳のアルツハイマー病患者の、3タイプの脳を分析したところ、全ての脳からアミロイドが検出されたという。

アミロイドが蓄積していたのは記憶・注意力に関する部分である「前脳基底部」だが、従来のアルツハイマーの研究で通常検査されない部分となっている。

アミロイドを除去する有望な物質も研究中

同研究を主導したGeula教授によると、「若い脳におけるアミロイドの蓄積を減少させることができれば、アルツハイマー病の発症を防止できるかもしれない」とのこと。

現時点で蓄積したアミロイドを除去するための有効な方法はないが、効果が期待できる有望な化合物はすでに発見されており、現在臨床試験を行っている段階だという。

(画像はイメージです)

▼認知症関連おすすめ書籍

▼外部リンク
Oxford Journals


このページの
上へ戻る