認知症高齢者の徘徊発見にも一役!防犯カメラ100台新設【大阪市淀川3区】
2015年3月16日
「淀川3区防犯プロジェクト」
大阪市の西淀川区・淀川区・東淀川区の3区と3警察署は、防犯対策の一環として、各区境界エリアの公共空間を中心に、防犯カメラ100台を新たに設置し、平成27年3月1日から稼動を始めた。
同地域では、平成25年10月に「淀川3区防犯プロジェクト」共同宣言をおこない、「安全で安心して暮らせるまちづくり」推進への広域的な取り組みを進めている。
今回の防犯カメラの新設は、犯罪防止や犯罪捜査に役立てるほか、行方不明者や認知症の徘徊高齢者を探すことにも活用できるとして、注目されている。
各自治体の取り組み
認知症高齢者の徘徊については、各自治体がさまざまな取り組みで試行錯誤をおこなっている。
最近では、山梨県甲州市で、2月26日、バス・タクシー会社、郵便局、JR、介護保険事業所などが協力して「徘徊SOSネットワーク」模擬訓練がおこなわれた。訓練は今回で4回目。徘徊高齢者発見のシステムを浸透させ、発見から通報への速やかな連係をはかるのが目的だ。
岡山市では25日、徘徊中、警察に保護される身元不明の認知症高齢者を、市内の老人保健施設で一時的に預かるという事業を始めた。今後、警察からの連絡は市の高齢者福祉課に一元化。市内の特別養護老人ホーム5カ所を「調整担当老人施設」として窓口を定め、31カ所の中から受け入れ先を探す。
たくさんの人々の暖かい見守りを
大阪の防犯カメラ設置には、個人情報保護の問題も絡んでくるのだろうが、広範囲で連携ができるという点では、有意義な取り組みだ。
夜間など人の目が届かない時間帯には、とくに防犯カメラの映像は重要となる。とはいえ認知症高齢者が徘徊する姿に気づき、無事保護に結びつけるためには、やはりたくさんの人々の暖かい見守りのまなざしがまず必要となる。
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淀川区「淀川3区防犯プロジェクト」
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