白質病変を地中海料理で防ぎ認知症予防。たけしの『みんなの家庭の医学』で紹介

2015年3月9日
もの忘れ

「脳血管性認知症」予防法をテレビで紹介

3月10日(火)放送の「たけしの健康エンターテインメント みんなの家庭の医学」では、「認知症予防の新発見!名医が教える3つのサインSP」と題した内容の特集を行った。

番組内では、「脳血管性認知症が急増」とし、その予防法を紹介している。確かに、認知症患者数は急増しているが、一方で脳血管性認知症の割合が増えているというデータがあるわけではないため、番組内での間違った情報には注意したい。

番組内では認知症全体の30%が血管性認知症とされていたが、医師の診断レベルが低かったときに言われていた数字であり、現在は約20%前後ではないかと説が一般的であり、割合としてはむしろ減少傾向と言えそうだ。

>>脳血管性認知症についてはこちら

脳内の白質病変の増加が脳血管性認知症の原因

コグニサイズなどを開発し、認知症の予防研究に積極的な国立長寿医療研究センター(長寿研)もの忘れセンター長 櫻井 孝氏によると、 血管性認知症の原因は脳内の白質病変の増加であるとしている。

白質病変は喫煙や食事などの生活習慣により、脳内の血管が硬くなり、血流が滞ることから発生する。白質病変の発生自体はMRI検査などで、確認することが可能なので、もの忘れが気になる方は、是非受診されたい。

>>毎日5分のエクササイズで認知症予防、注目の「コグニサイズ」とは?

白質病変早期発見の3つのサイン、「まだら物忘れ」とは?

とはいえ、MRI検査を受診するのはハードルが高いという方に向けて、番組内では白質病変発生の3つの早期発見のサインを紹介している。

1つめのサインは「まだら物忘れ」
脳血管性認知症において、特徴的に見られる「まだら物忘れ」とは、認知症の症状が、出たり出なかったりするというもの。同じことをやっても、できるときとできないときがある。ふだんは大丈夫なのだけど、突然もの忘れが、なんて人は疑ってほしい。

なお、この症状は脳血管性認知症にのみ見られる症状で、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症では見られないため、注意したい。

残りの2つのサインとして、何もないところでの「つまずき」や食べ物を食べているときの「咳き込み」についても、白質病変発生のサインだと紹介されている。

認知症は早期発見が何より重要。少しでも不安に思ったら、一度チェックをしたい。

>>病院に行く前に、無料で認知症のチェック

散歩

1日30分の散歩と地中海料理で予防!

白質病変発生の予防・改善方法として、「1日30分の散歩」と、「地中海料理」が紹介された。

どんな病気にもいえるが、認知症予防に重要なポイントは「食事」「運動」「睡眠」の3つである。散歩は気分も晴れやかになり、運動にも繋がるため、是非日頃の生活習慣に取り入れたい。

ひよこ豆サラダ

また地中海料理に、よく用いられてる3つの食材、「オリーブオイル」「魚」「豆(ナッツ)」は認知症予防に効果の高い「オレイン酸」「DHA・EPA」がバランスよく含まれており、これにポリフェノールをたっぷり含んだ赤ワインを1日1~2杯飲むことで、認知症予防に効果的だとは一般的に言われている。

パエリアはちょっとハードルが高いという方も、いつものサラダにナッツとオリーブオイルのような簡単なところから、始めてみてはいかがだろうか?

>>散歩や地中海料理以外にもたくさん!認知症になりにくい生活習慣はこちら

番組内容

■『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 認知症予防の新発見SP』
2015年3月10日 (火) 20:00 ~ 20:54(テレビ朝日系列)

【司会】ビートたけし
【アシスタント】喜多ゆかり(ABCアナウンサー)
【ゲスト】恵俊彰、榊原郁恵、ガダルカナル・タカ
番組公式HP
http://asahi.co.jp/hospital/

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