ERISA社、アミロイドPETをMRIで代替する共同研究

2019年3月11日

東京都健康長寿医療センターと共同臨床研究契約

株式会社ERISA(島根県松江市)は、地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センターと、人工知能を用いて脳MRI画像と脳アミロイドPET画像の関連性を解析し、脳MRI画像により脳内アミロイドβの蓄積を予測するプログラムを開発することを目的とした共同臨床研究契約を締結しました。

現在、アミロイドPETにより、アルツハイマー型認知症と関連していると考えられる脳内アミロイドβの蓄積を直接可視化することができるようになり、アルツハイマー病による認知症発症前の経過が観察可能になっています。

しかし、検査装置、検査費用共に高額であり、放射性薬剤を使用するため被ばくの恐れがあること等から、限られた少数の機関でしか実施されていません。一方、MRIはPETよりも広く普及し、検査費用も比較的低額であり、放射性薬剤も用いないという利点があります。

様々な分野での利用を想定

そこで、本共同研究においては、東京都健康長寿医療センターにおいて取得された既存の脳MRI画像と脳アミロイドPET画像のペア300例程度を対象として人工知能を用いて比較解析を行うことにより、アミロイドPETをMRIで代替する可能性を探ります。

MRIで脳内アミロイドβの蓄積を直接可視化できれば、認知症治療薬開発を目指した治験実施時の被験者スクリーニング及び治験薬の薬効評価への利用、認知症早期発見を目指した健康診断への利用、認知症の診断に関する医療現場での利用など、様々な分野での利用が想定されます。

(画像はイメージです)

▼外部リンク
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターと脳内アミロイドβの蓄積を脳MRI画像により予測するプログラム開発に関する共同臨床研究を開始しました


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