博報堂、事業開発プログラム 「認知症+DESIGN」を提供開始
2019年2月16日
認知症の人々が暮らしやすい社会の実現を目指す
株式会社博報堂(東京都港区)は、産学官連携のプラットフォーム「認知症未来共創ハブ(※)」との協働により、認知症のある方が暮らしやすい社会の実現に貢献する事業開発プログラム「認知症+DESIGN」の提供を開始しました。
(※)慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター内に設立された、認知症患者と関係者のための産学官連携プラットフォーム。
二宮利治(九州大学大学院 医学研究院附属総合コホートセンター)の「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」によれば、日本の認知症患者は2012年時点で約462万人、2050年には1,000万人を超えると推計され、政府の発表した「新オレンジプラン」でも2025年には約700万人という数字が挙げられています。
「認知症+DESIGN」は、認知症当事者とその関係者が共に創る事業開発プログラム。「認知症未来共創ハブ」との協働により、認知症に関する世界最先端の研究ナレッジや国内外の政策に関する知見を活用するプログラムで、認知症のある方にとって負担が少ない空間設計や、認知・記憶・空間認識を支援する商品やサービスなどの開発によって、認知症のある方が暮らしやすく、負担が少ない社会の実現を目指します。同社では、開発プロセスを次のように分類しています。
I. 森を知る Problem Framing
認知症の全貌、認知症フレンドリーな社会実現に向けた世界的潮流や日本の状況をつかむ。 II. 声を聞く Interview
認知症当事者の生活課題、悩み、深い思い、ニーズのリアルな声を引き出す。
III. 地図を描く Frame-working
インタビュー結果を構造的に整理し、課題の本質と事業機会を整理する。
IV. 道を構想する Idea Generation
認知症当事者参加型ワークショップを通じて、発見した課題を解決し、機会を活用した事業・商品・空間・まちづくりの企画を作る。
V. 道をつくる Prototyping
企画を具体的に試作し、認知症当事者に実際に体験・試用してもらうことで、精度を高める。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
博報堂、認知症の人々が暮らしやすい社会を実現する事業開発プログラム 「認知症+DESIGN」を提供開始
おすすめ記事リンク
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 岩田淳先生インタビュー:第1回 認知症を取り巻く社会と家族介護における問題点