認知症高齢者の自動車運転 家族介護者向けに支援マニュアル作成

2015年3月26日

認知症高齢者の自動車の運転について考える

国立長寿医療研究センターは3月2日、認知症高齢者の自動車運転を考える「家族介護者のための支援マニュアル」を発表した。

支援マニュアルでは、認知症という病気についての説明や、認知症患者が運転を中止するときの対応など認知症患者とその介護家族にとって必要となる情報が記載されている。

事例の紹介や認知症患者の運転の実態と交通事故の特徴が良く分かるようになっている。

移動手段として自動車運転を考えている高齢者

「自動車を運転することは、どのような“意味”がありますか?」という質問に対して、3割のドライバーが移動手段と考えている。

認知症患者が安全に運転をすることは、徐々に難しくなるのが現状だ。認知症患者の運転者が、運転の制限や中止が必要となることをきちんと納得して、自分の意思で運転を中止することが望ましい。

移動手段をして自動車を運転していたのであれば、公共交通機関や移動サービスを利用や、家族や友人で代わりに運転してくれる人がいるか、代替を検討する必要がある。

介護者の手引きとして

今回の支援マニュアルは、国立長寿医療研究センターの長寿政策科学研究部の荒井由美子氏が監修を努めた。

家族介護者の手引きや、住民への情報提供のためのツールや、病院や地域包括支援センターなどの資料として、活用へ期待が集まる。

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