ネイチャーラボ、「脳の健康に関する調査」を実施

2018年10月8日

脳の健康への意識は全体的に高いものの、行動に移せない傾向も

株式会社ネイチャーラボ(東京都渋谷区)は、9月21日の世界アルツハイマーデーにちなみ、身体の健康だけでなくひとりひとりの脳の健康への意識を高めることを目的に、日本全国の20~60代の男女を対象に「脳の健康に関する調査」を実施。脳の衰えを感じる人は40代に入ると約15%増加するなど、40歳が「脳の曲がり角」と言える結果が明らかになりました。

「脳の衰えを感じたことがあるか」にあると答えた人の割合は、20〜30歳代(約61%)、40歳代(約76%)、50歳代(約80%)。脳の健康管理のために何か取り組む必要があると思うか尋ねたところ、全体で約60%以上が取り組む必要があると回答。何歳から取り組むべきか尋ねると、各年代いずれもすぐに取り組むべきと感じているなど、脳の健康への意識は全体的に高く、すぐ行動に移す必要性を感じていました。

さらに、「実際に何か取り組んでいるか」を聞くと、「運動(37%)」「睡眠(35%)」「食事(34%)」と、日常生活ですぐに実践できることが上位を占めました。しかし、「特になし」と回答した人も約3割を数え、脳ケアの必要性を感じつつも行動に移せていない人も一定数存在する結果になりました。

約60%が脳疲労予備軍という結果に

本調査では、同教授の協力により作成した、脳疲労度を測る以下の12個の項目からなる「脳疲労チェックリスト」を使った調査も行われました。約60%が脳疲労レベル中~高の、脳疲労予備軍という結果になりました。男女の脳疲労度を比較すると、男性は脳疲労予備軍の割合が56.0%なのに対し、女性は63.3%となりました。

睡眠に関する調査では、ここ1年間の平均睡眠時間が5時間未満の睡眠負債リスクを抱える人の脳疲労度は、脳疲労レベル中~高の脳疲労予備軍の人が約70%と、平均を約10%上回り、睡眠負債が脳疲労に影響を与える結果となりました。

今回の調査結果について、早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門研究院の矢澤一良教授は、次のようにコメントしています。

「今回の調査より、多くの人が今すぐにでも脳の健康管理に取り組むべきと思っている反面、50~60代の女性に代表されるように「取り組む必要性を感じながら」、あるいは「生活に支障がない」 「まだ早い」といった理由で行動に移していない人も多くいることが分かりました。
しかし脳細胞は35歳をピークに毎日10万個ずつ死滅すると言われており、なおかつ脳細胞が減少していることの自覚症状は極めて分かりにくく、その上修復が不可能です。そのため、若いうちから“脳疲労”状態に陥らせないように予防することが重要になります。」

調査結果の詳しい内容、コメントの詳細などは下記外部リンクよりご覧ください。

(文頭画像はイメージ。文中画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
40歳が「脳の曲がり角」!40代に脳の衰えを感じる人が約15%増加 一方で脳の衰えへの不安は50歳から増加と“実感と不安”にギャップ また日本人の約6割が“脳疲労予備軍”

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