映画『パーソナル・ソング』上映イベント、9/30、東京で開催

2018年9月27日

音楽による認知症ケアを描いたドキュメンタリー映画を題材に

医療系ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」が運営する、これからの医療について考え、行動するためのオンラインコミュニティ「地域医療編集室」では、2018年9月30日(日)に映画上映・意見交換会イベント「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」を、都立多摩図書館・セミナールーム(東京都国分寺市)にて開催します。

イベントでは、映画上映と意見交換会が行われます。上映されるドキュメンタリー映画『パーソナル・ソング』(原題:Alive Inside)は、アルツハイマー病の患者の症状を、その人が思い入れを持つ音楽(パーソナル・ソング)の力で劇的に改善させる音楽療法やケアを描いた作品です。2014年に日本でも公開されたアメリカ映画で、2014年のサンダンス国際映画祭において、ドキュメンタリー部門で観客賞を受賞しています。

音楽は感情に訴えかけ、心を呼び覚ます

9月17日の「敬老の日」にあわせ総務省が発表した高齢者人口の最新統計によれば、65歳以上の高齢者が総人口に占める割合は28.1%(3,557万人)、70歳以上の割合は、前年より0.8ポイント高い20.7%、100万人増の2,618万人となり、初めて2割を超えました。高齢化が進むいま、ますます社会問題化する認知症について映画をきっかけに考え、意見交換するイベントとなっています。

この映画に出演する、『レナードの朝』の原作者オリバー・サックス医師によれば、音楽は感情に訴えかけ、心を呼び覚まし、脳のさまざまな領域に届き当時の記憶を蘇らせるパワーがあるそうです。そして認知症によって混乱してしまっている思考や言語の部分とは違う運動や感情の領域と結びつくために、認知症によるダメージが少ないのです。しかし、音楽によるケアや音楽療法の普及は十分とはいえないのも現状です。

「地域医療ジャーナル」では、今後も音楽療法の普及のため、同様のイベントを東京23区内で引き続き開催するとともに、医療介護現場でのプロジェクト立ち上げ、音楽療法士研修提供、情報発信を行っていくとしています。

「パーソナル・ソング 高齢者に音楽を届けよう!」の概要は次の通りです。
日時:2018年09月30日 (日)13:30〜16:30
会場:都立多摩図書館 セミナールーム(東京都国分寺市泉町2丁目2-26)
チケット:¥500(全席自由席)
対象:音楽の活用に関心のある医療職・介護職・患者家族、音楽療法士、医療や音楽に関心がある一般の方、近隣地域住民の方など、どなたでもご参加いただけます
※当日券も準備される予定ですが、席数の都合上、事前予約をおすすめします。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
1000ドルの薬より1曲の音楽を! 音楽による認知症ケアを描いたドキュメンタリー映画『パーソナル・ソング』の上映イベントを、都立多摩図書館で9月30日開催

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