島津製作所ら、抹茶の認知症予防効果を検証する臨床試験を実施

2018年7月4日

抹茶で認知症予防、総額2億円の臨床試験開始

株式会社島津製作所(京都市)と株式会社伊藤園(東京都渋谷区)、筑波大学発ベンチャーの株式会社MCBI(茨城県つくば市)の3社は共同で、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を対象にした臨床試験「抹茶の認知機能低下抑制効果を評価する試験」を行うことで合意しました。日本人の日常生活に身近な、抹茶の認知症予防効果を明らかにする試験に期待が募ります。

抹茶の成分であるテアニンはストレス緩和や睡眠改善に、カテキンは抗酸化作用から、認知機能の低下抑制に効果があることから、と報告されています。本臨床試験では、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)およびプレMCIの被験者を対象に「抹茶を摂取することで認知機能の改善がみられるか」について検証し、食事など生活習慣の改善による認知症予防につながる成果を狙います。

総予算約2億円を投じ、1年をかけ抹茶摂取前後において、各種認知機能検査、血中バイオマーカー測定、血中動態分析、脳イメージング(fNIRS, アミロイドPET)、睡眠調査など、これまでにない総合的な解析を実施する世界で初めての研究です。研究には、上記3社の他、医療法人社団創知会、杉本八郎同志社大学客員教授なども参加します。

(文頭画像はイメージ、文中画像はプレスリリースより)

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ヒトを対象とした研究で抹茶と脳内のアミロイドβ量との相関を解析する世界初の研究 抹茶の認知症予防効果を検証する臨床試験を実施


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