東大阪市「見守りトライくんシール」配付 認知症高齢者の徘徊対策に

2015年2月24日

2月より配付、登録者募集中

東大阪市の「SOSオレンジネットワーク」では、同ネットワークに登録している人を対象に、QRコードが印刷された「見守りトライくんシール」を、2月より配付。市では、認知症高齢者をかかえる家族らに対し、登録を呼びかけている。

SOSオレンジネットワーク

認知症高齢者見守りネット「SOSオレンジネットワーク」は、認知症の高齢者が徘徊などで行方不明になった際に、東大阪市内の公共機関・企業などが連携し、速やかに発見・保護できるようサポートするシステム。

高齢者の徘徊が発生した場合、登録した関係機関や事業所に、本人の身なりとその時の状況を、指定したメールで配信。それらしい該当者を見かけたら速やかに情報提供がおこなわれるよう協力をお願いしている。

QRコードで市の連絡先を表示

「見守りトライくんシール」には、東大阪市のキャラクター「トライくん」のイラストと事前に登録された認知症高齢者のQRコードがついており、衣服や靴などに貼付して使用する。徘徊者を発見した人がQRコードにスマートフォンなどをかざすと、市の連絡先が表示される。

全国でも画期的な取り組みとなり、市では、シールの配付や登録を呼びかけると同時に、「SOSオレンジネットワーク」の協力員となってもらえる企業も、現在募集中。

個人情報問題

しかし一方、徘徊者捜索の際に必ず浮上する、個人情報の問題も無視することはできない。産経WEST「関西の議論」では、以下のように述べている。

「ただし、高齢者にシールを貼り付ければ、高齢者が認知症であることを公然と知らせるという“個人情報”に関わる問題も潜んでおり、慎重な運用を指摘する専門家も。導入を検討する他の自治体からも視察が相次ぐ中、今後、普及に向けて議論を呼びそうだ。」(2月16日付 産経WESTより引用)

「見守りトライくんシール」「SOSオレンジネットワーク」の問合せは、角田総合老人センター高齢者地域支え合いセンター事業係(電話:072-962-8022)まで。

(画像は東大阪市認知症施策情報ページより)

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東大阪市 認知症施策「SOSオレンジネットワーク」

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