富山大学、短い教育歴や糖尿病などの生活習慣病は認知症リスク

2018年6月5日

成長発達期から高齢期までの一生涯にわたる対策が重要

富山大学(地域連携推進機構地域医療保健支援部門)は、富山県が認知症施策推進の基礎資料をつくるために実施した「富山県認知症高齢者実態調査」の追加分析の中で、認知症リスク要因の分析を行い、短い教育歴や糖尿病などの生活習慣病が、認知症リスクを高めることを解明しました。

調査は、県内の65歳以上の高齢者1,303人に対して行われました。今回の研究では、認知症患者137人と認知症でない方1,039人を対象に、教育歴や生活習慣病の既往歴と認知症との関係を評価・分析しました。

分析の結果、次のようなことがわかりました。
・教育歴10年以上の人と比較して、6年以下の人の認知症に対するリスクは 3.56倍
・糖尿病のない人と比較して、糖尿病のある人の認知症に対するリスクは2.03倍
・脳卒中のない人と比較して、脳卒中のある人の認知症に対するリスクは2.59倍
・狭心症や心筋梗塞のない人と比較して、それらの疾患のある人の認知症に対するリスクは1.81倍

詳細は、英国の高齢医学雑誌である「BMC Geriatrics」に掲載されました。

(文頭画像はイメージ、文中画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
富山大学、短い教育歴や糖尿病などの生活習慣病は認知症リスク

https://www.u-toyama.ac.jp/outline/publicity/pdf/2018/20180523.pdf
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