山形大学、オルガネラ(細胞小器官)間相互作用の可視化に成功
2018年4月28日
アルツハイマー病などの病態解明への応用に期待
山形大学の田村康准教授、京都産業大学の遠藤斗志也教授らの研究グループは、分断された蛍光タンパク質(スプリットGFP)を利用することで、複数の異種オルガネラ(細胞小器官)間の相互作用部位(コンタクトサイト)を、生きた細胞内で可視化することに世界で初めて成功しました。
オルガネラ(細胞小器官)は人体を構成する細胞の中にある脂質の膜で囲まれた細胞小器官。膜内に特定の酵素群を隔離、濃縮することで独自の機能を効率よく安定的に発揮するので、独立して存在すると考えられてきました。しかし最近の研究により、オルガネラ同士が結合し、物質をやり取りしながら機能する可能性が指摘され始めました。
アルツハイマー病などの神経変性疾患においては、オルガネラ間の相互作用異常が報告されています。本研究成果により、現在ほとんど実態がわかっていないオルガネラ間の結合因子の研究が進み、病態解明へ応用されることが期待されます。
(文頭画像はイメージ。文中画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
山形大学、オルガネラ(細胞小器官)間相互作用の可視化に成功~細胞内構造のこれまでの概念を一新~
おすすめ記事リンク
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 岩田淳先生インタビュー:第7回 認知症検査と治療薬開発の現状