不眠症や鼻炎薬など抗コリン薬の過剰摂取は、認知症リスクが高くなると米調査

2015年2月1日

米国の医学雑誌 JAMA

米国医師会が発行する医学雑誌 JAMA(The Journal of the American Medical Association)に、強い抗コリン薬を使い続けることと認知症の関係についての報告が、2015年1月26日に掲載された。

これによると、不眠症やアレルギー性鼻炎などに処方される抗コリン薬を、高齢者が長い間過剰に服用し続けると、認知症を発症するリスクが高くなるという調査結果が出たという。

3434名への追跡調査

抗コリン薬は、アセチルコリンがアセチルコリン受容体に結合するのを阻害する薬物で、この抗コリン作用によって副交感神経が抑制される。主に、胃腸の過活動や失禁、吐き気の抑制などに用いられる。また、抗うつ薬や花粉症の症状を和らげる薬、睡眠補助薬としても使われている。

今回の研究は、ワシントン大学のShelly L. Gray医学博士らの研究チームが、65歳以上で認知症の兆候が出ていない参加者3434名において、2年ごとの追跡調査を実施したものだ。それぞれの投薬記録から抗コリン薬の投与状況を調査し、後に認知症と診断された度合いとの比較をおこなった。

2割強の797名が認知症を発症

その結果、被験者のあいだで最も多く服用されていたのは、抗うつ薬や花粉症の薬、睡眠補助薬となる抗ヒスタミン薬、失禁抑制薬などで、そのうちの2割は薬局の店頭で購入できる一般用医薬品であった。また調査参加者の2割強である797名が、認知症を発症した。

抗コリン薬については、認知症発症のリスクに関してそこまで神経質になる必要はないとの意見もある。発症を恐れるあまり、それぞれに必要な医薬品を中止してしまう危険性も考慮しなければならない。

抗コリン薬の使用を、時間をかけてゆっくりと最小限の量に減らしていく努力が重要だということだ。

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▼外部リンク
JAMA Internal Medicine


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