東京大学ら、アルツハイマー病の原因物質を抑制する酵素を発見
2018年1月24日
「アミロイドβ」を分解する新規酵素「KLK7」
東京大学 機能病態学教室の木棚究特別研究員らは、第一三共、新潟大学、理化学研究所との共同研究により、アルツハイマー病の原因といわれるタンパク質「アミロイドβ」の脳内存在量および蓄積速度を規定する新規酵素「KLK7」を同定し、その活性化メカニズムを解明しました。
アルツハイマー病の原因といわれるタンパク質「アミロイドβ」を分解する新規酵素「KLK7」はアストロサイトが分泌しており、本研究では、アストロサイトにおけるグルタミン酸シグナルを抑制することでKLK7の発現量と分解活性を上昇させることができることを見出しました。
アストロサイトという着目点から、アルツハイマー病の原因物質をコントロールする可能性を見出した本研究成果、今後の新規治療・予防薬の開発に役立つことが期待されます。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東京大学、機能病態学教室の木棚究特別研究員、建部卓也元大学院生、富田泰輔教授らが、アルツハイマー病の病態形成に関わるアストロサイト由来アミロイドβ分解酵素を世界で初めて発見
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