「インスリン鼻スプレー」が軽度認知障害(MCI)に効果あり。米グループが発表。

2015年2月6日

糖尿病治療薬インスリン

アメリカのウェイク・フォレスト大学バプティスト・メディカル・センターのスザンヌ・クラフト氏ら研究グループが、2015年1月8日に、インスリン鼻スプレーが、軽度の認知障害やアルツハイマー型認知症の治療薬として有望であるとの発表をおこなったことが、1月23日のMedエッジで報告された。

インスリンは、膵臓に存在するランゲルハンス島(膵島)のベータ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。主として血糖を抑制する作用があり、糖尿病の治療に用いられる。

インスリンは認知症にも効果的

最近では、糖尿病を持病とする人は、アルツハイマー型認知症(AD)や脳血管型認知症を発症するリスクが高いことが研究により明らかとなっている。糖質消費にはインスリンが必須であるが、AD初期には、脳の海馬を含む領域で、インスリン濃度が低下していることがわかっている。

アメリカの研究グループによると、インスリンを21日間経鼻投与された人は、その半分の量を経鼻投与された患者と比較して、言語や視覚情報を認知する能力において短期的にではあるがより改善がみられたという。

安全性においても期待できる鼻スプレー

インスリンはタンパク質であるため、皮下注射によることが多い。しかし皮下注射でのインスリン投与は低血糖ショックのリスクがあり、安全性において問題がある。

鼻粘膜からゆっくり脳血流にインスリンを投与できる「鼻スプレー」は、既存の薬でもあることから、副作用の面でも比較的安心といえる。今後おこなわれるであろう「インスリン鼻スプレー」の、安全性と有効性における検証が期待される。

▼外部リンク
ウェイク・フォレスト・バプティスト・メディカル・センター プレスリリース


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