基礎生物学研究所、長期記憶形成に必須な分子メカニズムを特定
2018年1月12日
認知症治療薬開発に繋がる成果
基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)らの研究グループは、長期にわたる記憶形成のメカニズムを解明したと発表。成果は英オンライン科学誌eライフに掲載されました。将来的には認知症治療薬の開発にも繋がると期待されています。
長期記憶の形成のためには、脳内でのタンパク質の働きが不可欠であることは知られていましたが、その分子メカニズムは四半世紀に渡り未解明でした。
椎名伸之准教授(神経細胞生物学)らは、細胞全体の一般的な制御と、シナプスの近傍でのみ起こる局所的な制御の内、後者の因子である「RNG105」に着目、マウスを用いて「RNG105」の働きがシナプスの正常な興奮伝達、ひいては長期記憶の形成に不可欠であるという新たな分子メカニズムを提唱しました。
(本文画像はプレスリリースより)
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長期記憶形成に必須な分子メカニズムを特定 ~タンパク質の設計図を神経樹状突起へ局在化させる因子が不可欠~
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