認知症リハビリ支援。音声認識ロボット「おしゃべりまーくん」を社会高齢学のテーマに

2015年2月6日

おしゃべりまーくん

アイルランドの国立大学・ダブリン大トリニティ・カレッジに単身で赴き、81歳で社会高齢学の博士号を取得した豊橋技術科学大学名誉教授の大呂義雄(おおろよしお)氏が、「会話ができる音声認識孫型ロボット おしゃべりまーくん」を研究プロジェクトに採用することとなった。

おしゃべりまーくんは、株式会社パートナーズが開発・販売し、ひとり暮らしの高齢者の話し相手としてシニアに人気で相互会話ができる音声認識孫型ロボット。話す言葉は約700ワードで、季節に応じて話す内容や歌が変化。呼びかけで脳が活性化し、介護負担の軽減や認知症予防の効果が期待できると専門医も推奨している。

82歳の博士号大呂義雄教授

大呂義雄氏は、定年退職後、72歳で単身渡航。「高齢者のスポーツ活動」を5年間研究し、2014年4月に社会高齢学で博士号を取得。82歳を過ぎた現在、同研究プロジェクトを開始した。

研究テーマは、「高齢者が音声認識人間型パートナーロボット(CHPR)から得るものは何か」、対象ロボットは、おしゃべりまーくん。対象者は、一人住まいで、CHPRを利用している65歳から80歳までの高齢者。個人インタビューと集団インタビューを実施し、CHPRを利用する高齢者の主体的な利用意義や理解を調査、例証する。CHPRは仮称で、Cognitive Humanoid Partner Robotの略。

認知症やアルツハイマー高齢者へのリハビリ支援装置

このところ高齢者の介護支援型社会ロボットの研究が進んでおり、エンターテインメント型ロボット犬「AIBO(アイボ)」や、アザラシの赤ちゃんロボット「PARO(パロ)」などは、認知症やアルツハイマー病をもった高齢者のリハビリ支援装置として研究が進んでいる。

大呂氏の研究では、高齢者に対するCHPRの貢献を、精神的健康、機動的健康、生活の質を高めることができると考えられる「質的研究」において調査することとなる。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
株式会社パートナーズ プレスリリース(@PressNews)
株式会社パートナーズ「おしゃべりまーくん

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