理研がアルツハイマー型認知症を進行させるバイセクト糖鎖発見。治療薬に期待

2015年1月20日

アルツハイマー病治療薬の候補に

理化学研究所は15日、「バイセクト糖鎖」と呼ばれるタンパク質と糖が鎖状に結合した修飾が、アルツハイマー病の進行に重大な役割を果たしていると発表。欧州の医学専門誌『EMBO Molecular Medicine』オンライン版にて公開された。

研究を行ったのは理研グローバル研究クラスタ疾患糖鎖研究チームの木塚康彦基礎科学特別研究員、北爪しのぶ副チームリーダー、谷口直之チームリーダーらのグループ。

木塚氏らはアルツハイマー病患者の脳内で増加する「バイセクト糖鎖」に注目し、病気の発症や進行にどのような影響を与えるかについて研究を行った。

バイセクト糖鎖を持たないマウスは記憶力低下が抑制

アルツハイマー病の発症原因のひとつとして、アミロイドベータタンパク質が脳内に蓄積する点が挙げられる。同研究ではアルツハイマー病に似た症状を持つモデルマウスに、バイセクト糖鎖を作る酵素「GnT-3」を欠損させて実験。

バイセクト糖鎖を作ることができないモデルマウスは、アミロイドベータの蓄積量が激減し、記憶能力の低下が抑えられたという。バイセクト糖鎖を作る酵素「GnT-3」の阻害剤は、副作用が少ない将来のアルツハイマー病治療薬として期待される。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
理化学研究所 プレスリリース


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