京都大学、アルツハイマー病治療薬のスクリーニング系を構築
2017年11月30日
トライアルも実施し、有効性を確認
京都大学iPS細胞研究所は、アルツハイマー病の原因物質と考えられているアミロイドベータ(Aβ)を低減させる3種類の既存薬の組み合わせを同定し、トライアルを実施、有効性を確認したと発表しました。
アルツハイマー病は、認知症の中で最も多い疾患であり、遺伝子変異が原因で起こる家族性ADと、家族歴のない孤発性ADに大別されます。どちらも、大脳皮質の神経細胞内にアミロイドベータ(Aβ)が蓄積することが病因のひとつであると考えられています。
研究グループは、安全な既存薬の中からアミロイドベータ(Aβ)を低減させる化合物を見出すため、患者さん由来のiPS細胞から迅速かつ大量に高純度の大脳皮質神経細胞を作製する技術を用いてスクリーニング(多くの化合物群の中から新規医薬品として有効な化合物を選択する作業)系の構築研究に取り組み、確立に成功したものです。詳しくは下記外部リンクよりご覧ください。
▼外部リンク
京都大学iPS細胞研究所、アルツハイマー病病因物質を低減させる既存薬カクテルの同定〜患者由来iPS細胞を用いた化合物スクリーニングとin vitroトライアル〜
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