アルツハイマー病の抑制に「くるみ」が効果的 米国の研究チームが発表

2014年11月10日

認知症の原因として最も多いとされるアルツハイマー病

ニューヨーク州立発達障害基礎研究所 発達神経科学研究室長のアバ・チャウハン博士が率いる研究チームは、くるみがアルツハイマー病に与える効果について、『ジャーナル・オブ・アルツハイマーズ・ディジーズ』10月号に発表した。

同研究ではマウスの餌にくるみを6%もしくは9%混入して経過を観察。するとアルツハイマー病患者の脳内で起こる酸化ダメージに対し、くるみの抽出物が有効作用をもたらし、学習能力、記憶力、不安軽減、運動発達などの面で改善がみられたという。

研究責任者のアバ・チャウハン博士は下記のように述べている。

「今回の研究結果は非常に有望であり、根治方法が見つかっていない病気であるアルツハイマー病とくるみの関係を調べる今後の臨床試験の土台を築く助けとなります」
(プレスリリースより引用)

注目の成分「オメガ3脂肪酸」を豊富に含む

くるみと認知症を関連づける研究は2009年にも『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション誌』に掲載され、加齢性の運動障害や認知障害がくるみを摂取することで改善したという。

くるみには豊富なビタミンやミネラルが含まれるだけでなく、心臓や脳に対して保健効果があるとされるオメガ3脂肪酸をナッツ類のなかで最も多く含有。コレステロール、動脈硬化、心疾患対策などへの効果も期待される注目の食品だ。

カリフォルニアくるみ協会の公式ホームページでは、くるみの栄養や症例別にしたくるみの役割、認知症のレシピなど役立つ情報を数多く掲載している。

(画像はカリフォルニアくるみ協会のホームページより)

▼外部リンク
カリフォルニアくるみ協会 プレスリリース/PR TIMES
カリフォルニアくるみ協会
カリフォルニアくるみ協会 認知症のレシピ

【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る