交通事業者のほとんどが、認知症者への対応に問題

2017年5月22日

認知症患者の公共交通機関の利用実態を全国規模で調査

公共交通機関における認知症患者の利用実態を把握し、対応を研究するため、交通エコロジー・モビリティ財団が交通機関へのアンケートおよびヒアリングを全国規模で実施しました。

対象は全国の鉄道、バス、タクシー事業者。アンケートからは、各事業者の問題点と認知症者対応への苦慮が明らかになりました。

交通機関の対応が認知症患者の症状を進行させる懸念

アンケートには、各事業者が遭遇した「お客様が困っている場面・状況」や「認知症者への対応」、「認知症患者の対応方法を従業員に周知するためのマニュアルなどの有無」といった項目が設けられ、およそ50%の事業者から回答が寄せられました。

いずれの交通機関においても、8割以上の事業者が認知症と思われる何らかの場面・状況に遭遇しているにもかかわらず、ほとんどの事業者は、認知症患者の対応方法を従業員に周知するためのマニュアルなどが「ない(今後作成の予定もない)」と回答。また、認知症患者の対応についての訓練や、認知症サポーター養成講座を受講する機会を「特に設けていない」事業者が大半を占めていることがわかりました。

そのため、多くの事業者が対応に苦慮した場合は警察に連絡していると回答。この対応は認知症患者の外出を制限することとなり、結果的に認知症の進行を進める弊害になることが懸念されます。

一方で事業者は、認知症患者に対し「本人確認等が可能なものを携帯して欲しい」「つき添いの人と一緒に行動して欲しい」など、認知症者対応に不安を抱いていることも浮き彫りに。

アンケート調査結果の詳細は、交通エコロジー・モビリティ財団のホームページで公開しています。


▼外部リンク
交通機関における認知症者の対応の現状 交通事業者アンケート調査結果
交通エコロジー・モビリティ財団プレスリリース
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団HP


こちらのニュースもどうぞ

認知症最新ニュース アクセスランキング

  1. 1認知症患者は2025年に700万人を突破。65歳以上の5人に1人
  2. 2認知機能の維持に希望の光!注目される「コリン」の効果とは
  3. 3【樋口直美さんインタビュー】 レビー小体型認知症は認知症というよ…
  4. 4ユマニチュードに関するアンケート調査を実施
  5. 5嗅覚を刺激して認知症予防!「においと認知症」の最新研究成果[PR…
  6. 6認知症等による行方不明者3年連続で1万人越え
  7. 7生活課題の解決が認知症治療につながる 髙瀬先生インタビュー pa…
  8. 8認知症で注目されているコリンと コレステロールの意外な関係?!
  9. 9「うっかり」や「物忘れ」に悩む家族のための認知症セミナー開催(東…
  10. 10糖質だけじゃない脳と脂質の大事な関係!! 栄養士によるコレステロ…
このページの
上へ戻る