脳を活性化する臨床美術についての講演を開催(名古屋市)
アートセラピー先進国にも例を見ない、先駆的な取り組み
今年で20周年を迎える中部地区最大級の福祉・健康産業展「ウェルフェア2017」で、認知症と臨床美術についての講演が行われます。
臨床美術とは、美術制作を楽しみながら作ることにより、脳を活性化させ認知症の症状を改善させることを目的としたアートプログラムです。1996年に医者・美術家・ファミリーケアアドバイザーがチームとなって実践研究をスタート。医療・美術・福祉の壁を越えたアプローチが特徴で、アートセラピーの先進国にも例を見ない先駆的な取り組みだと言われています。
ウェルフェア2017では、愛知県名古屋市で芸術によって心の健康を育てる活動をしている「アートスタジオ エノカ」の代表が、5月18日(木)10:40〜新たな臨床美術についての提案を行います。
生きる意欲や潜在能力を引き出す効果
認知症の予防やリハビリには、脳を働かせる脳トレが有効だと言われています。その脳トレのひとつとして、五感を刺激することが挙げられます。
「クリニカルアート」とも呼ばれる臨床美術は、ただ美術作品を制作するのではなく、触ったり、匂いを嗅いだり、味わったり、音楽を聴いたりしながら、手を動かすことで、全身の感覚を刺激。そして「臨床美術士」が参加者に寄り添いコミュニケーションをとる中で、参加者はほめられたり、共感を得ることの喜びを感じることができるため、感性の目覚めや回復、心の解放はもちろん、生きる意欲や潜在能力を引き出す効果があるとも言われています。
臨床美術は現在、認知症やMCI(軽度認知障害)の患者だけでなく、心の問題を抱えた子どもや発達が気になる子ども、小学生、幼稚園児、保育園児、ビジネスマンなどを対象として取り入れられ、今後、人々の健康を促進するひとつの手段として注目を集めていきそうです。
最新機器やサービスも展示
ウェルフェア2017では認知症関連の催しのほか、「脳卒中リハビリ」「福祉ビジネスセミナー」や、福祉・健康産業にまつわる最新機器やサービスが多数展示されます。
日時:5月18日(木)~20日(土)10:00~17:00 「認知症と臨床美術について」講演は18日(木)10:40〜11:20(セミナー会場1) 場所:ポートメッセなごや(名古屋国際展示場) 名古屋市港区金城ふ頭二丁目2番地 名古屋駅よりあおなみ線で24分 金城ふ頭駅下車 ※アートスタジオ エノカは「新規参入支援枠」小間番号「N13」 入場料:無料 イベントの詳細・お問合せは、下記外部リンクをご覧ください。
(画像はイメージ)
▼外部リンク
ウェルフェア開催概要
日本臨床美術協会お知らせ
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