高齢者の運転に「安心」を!家族で見守る新サービスが開始

2017年3月28日 PR

「本人も家族も」安心して運転できる環境づくりをサポート

高齢者の運転事故が増加している背景には、本人や家族が認知機能の低下を認識できていない実態があります。高齢ドライバーの運転挙動の把握は、本来同乗していなければ難しいものですが、それをデータ化し、家族もリアルタイムで確認できる画期的サービスが今注目されています。

そのサービスの記者発表会に認知症ねっと編集部が参加。高齢者運転の現状や問題点を確認するとともに、その解決の一助となるサービスの本質、可能性について探ります。

高齢者の運転事故は今や社会問題に

各地で相次ぐ高齢ドライバーによる運転事故。その原因の多くは認知機能の低下によるものと見られています。

認知機能が低下したドライバーが運転を継続している背景には、自身や周囲が認知機能の低下に気づきにくい、という点が挙げられるでしょう。また、これまで無事故・無違反で運転してきた経験から、周囲に指摘されても本人が拒否して運転を続けているケースもあります

このような状況を受け、3月から改正道路交通法が施行されました。今回の改正では、これまで3年に1度の免許更新時に行われていた認知機能検査が、高齢者が一定の違反を起こした際にも臨時で受けることが義務付けられました。また、認知機能検査で認知症の可能性を指摘された場合は、違反の有無を問わず医師の診断が必要です。

高齢者の運転事故に多い「徘徊」と「踏み間違い」

高齢になると注意力や集中力、瞬間的な判断力の衰えから運転事故を起こしやすくなります。さらに認知症になると、見当識(自分がどういった状態にあるかを認識する能力)がうまく働かなくなり、道路を逆走してしまったり歩道に入り込んでしまったりすることも。実際に、認知症のドライバーが高速道路を逆走してトラックに衝突し、亡くなる事故も起きています。

また、見当識の低下は、認知症患者の重大な症状である「徘徊」の原因でもあります。記者発表会では、認知症患者による運転徘徊の実情とともに、今後増加が見込まれることへの懸念についても考察されました。認知機能が低下しても、「手続き記憶」という、運転の技術や技能の記憶は残っているため、車を走らせてしまいます。その後、目的地がわからなくなってしまうケースがあるのです。

さらに、「ペダルの踏み間違い」の多さにも言及。ペダルの踏み間違い事故の実際の件数は年間およそ6500件。そのうち、死亡事故となったケースのほとんどが高齢ドライバーによるものとなっています。

必要な対策と現状

認知症患者に徘徊の症状があることは広く知られており、徘徊中と思われる高齢者に声かけをする、行方不明者が出たときは地域で連携して捜索するなど、見守りネットワークも確立されてきています。しかし、車での徘徊はまだ対策がきちんとなされていないのが現状です。一度車で出てしまうと捜索が難しく、基本的にはガス欠で車が止まってしまうことで発見されます。しかし、中には事故を起こして発覚するケースもあるのです。

ペダルの踏み間違いについては、車のメーカー側で、衝突をしないシステムや、アクセルとブレーキを同時に踏むとブレーキが優先されるシステムを取り入れるなどの対策も出てきていますが、実際に自家用車にこのシステムを取り入れている高齢者は多くないのではないでしょうか。

車での徘徊を防ぐ確実な方法は、高齢者の運転に家族や身近な人が付き添い、少しでも運転挙動に異変があれば注意を促したり、場合によっては運転を止めさせることです。しかし、毎回運転に付き添うのは現実的に難しいでしょう。また、家族が異変に気づき指摘したとしても、本人が「自分は大丈夫だ」と言い張ってきかないことがあります。長年車を足としてきた高齢者の場合では、自分自身が異変の自覚をもっていたとしても、「自立した生活が奪われてしまう」などの不安から認めないこともあるのです。

ドライビングライフの安全を見守ってくれる「同乗者」のような新サービス

運転の付き添いが難しい場合でも、高齢のご家族の運転を可視化し、危険情報や運転リスクがリアルタイムで確認できるのがオリックス自動車の新サービス「EverDrive(エバードライブ)」です。専用のデバイスを車両に設置するだけで、「急ブレーキ」「急加速」「速度超過」といった運転中の危険な挙動を検知し、ご家族にメールで送信。ご家族が状態を把握できるほか、本人が後からそのデータを確認することで危険運転を自覚することができます。

また、走行ルートや2時間以上の長時間運転、現在の位置情報も知ることができるため、運転中の迷子や異変、車での徘徊の早期発見にもつながります。 危険運転は、時として他人を巻き込む大惨事を引き起こすことも。事故のリスクをできる限り抑え、本人も安心して運転できるEverDriveは、まさに今必要とされているサービスといえるでしょう。

次回は具体的なサービスについて、高齢者の運転生活に寄り添ったその内容を詳しくご紹介します。

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