認知症などの早期発見につながる新しいシステムの提供開始

2017年3月16日

脳の活動状態を可視化し診断に役立つ情報を提供

株式会社NTTデータアイと日本光電工業株式会社は、「脳波解析システムNATESAS(R)」を、2017年4月より全国の医療機関に向け提供開始すると発表しました。

両社が開発したこのシステムは、脳波データを用いて脳の活動状態をカラーマップや数値によって可視化することが可能です。脳活動に関連する病態を診断する医師は、可視化されたデータによって脳活動の状態が把握しやすくなります。

さらに、このシステムでは脳疾患患者群と健常者群の脳活動情報の特性をデータベース化しており、そこから導き出される類似性評価結果などの情報も提供されます。これにより、アルツハイマー型認知症などの早期発見に結びつくことが期待されています。

専用の機器が不要で患者の負担も少ないシステム

また、このシステムは従来のネットワーク回線を使用するため、医療機関が専用の検査機器などを購入する必要がありません。しかも、放射線や強磁気を受けることのない脳波検査での使用で、患者への負担が少ないこともメリットです。

両社は今後、アルツハイマー型認知症患者の脳活動情報だけでなく、脳活動に関連するさまざまな病態についてもデータベースの充実を図るとしており、2020年までに医療機関500施設への導入を目指すとしています。
(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク
株式会社NTTデータアイ・日本光電工業株式会社プレスリリース

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