愛とユーモアあふれるドキュメンタリー映画「わすれな草」
2017年2月26日
4月15日から渋谷ユーロスペースほかで順次公開
監督自身の認知症介護を通して、自分と母、夫婦、家族の姿を撮影したドイツのドキュメンタリー映画「わすれな草」が公開されます。
この作品は4月15日から順次、渋谷ユーロスペースほか全国で公開される予定となっています。
かつての「革命の母」が認知症に
母が認知症と診断されて4年。その間、父が介護を行っていましたが、ダービット・ジーベキング監督はフランクフルト近郊の実家に戻り、母の介護を手伝う中で、母の変化に驚かされることになります。
監督の母親であるグレーテルさんは若い頃、社会主義ドイツ学生連盟の活動に参加し、「革命の母」とも呼ばれていました。その後、ドイツ語教師を務めていましたが、2008年にアルツハイマー型認知症と診断されます。
愛とユーモアで描く「最期の時間」と「新たな始まり」
彼女は息子である監督を夫だと思い込むこともあり、監督の父が息子に嫉妬する様子も撮影されています。「最期の時間」を描きながらも、ユーモラスな家族の姿がそこにはあります。
監督が知る母はもういなくなったとしても、息子は母を愛し、夫は妻を愛します。認知症を通して、ふれあうことと寄り添うことの大切さと、家族にとっての「新たな始まり」がこの作品では描かれています。
(画像は映画『わすれな草』公式サイトより)
▼外部リンク
映画『わすれな草』公式サイト
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