高麗人参由来の成分が認知症改善に効果~ラットによる実験で
2016年12月24日
大学と企業の共同研究
長瀬産業株式会社(以下、長瀬産業)は、研究開発中の食品素材「発酵オタネニンジン-CD」が、認知症を発症させたラットを使った実験で、空間記憶障害ならびに徘徊様行動の改善効果があることを見いだした、と発表しました。
発表は、福岡大学薬学部・加齢脳科学研究所の岩崎克典教授との連名です。
長瀬産業では、高麗人参として知られる「オタネニンジン」を発酵させシクロデキストリンという物質を加えることで、機能性成分を含む食品素材「発酵オタネニンジン-CD」を開発し、研究を続けています。
オタネニンジンは、認知機能向上や抗ストレス作用があることがこれまで知られていました。
空間記憶障害の改善と徘徊の抑制が明らかに
研究では、アルツハイマー型認知症を発症させたラットに「発酵オタネニンジン-CD」を1日1回7日間投与した後、このラットに迷路を歩かせて記憶障害の程度を評価しました。
「発酵オタネニンジン-CD」を投与されないラットの場合、迷路でのゴール到達時間が長くかかり空間記憶障害を起こしましたが、「発酵オタネニンジン-CD」を投与されたラットは、ゴール到達時間が短くなり、空間記憶障害に改善があったことが明らかとなりました。
また、「発酵オタネニンジン-CD」を投与されたラットは、投与されないラットに比べ、徘徊様行動を伴う自発運動量の増加が抑制されたことが分かりました。
(画像はプレスリリースより)
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