認知症患者の思いを伝える~現役看護師のWebコラム連載
認知症を考えることは「よりよく生きる」を考えること
認知症支援や社会福祉関連書を出版する生活書院は、自社のウェブサイトで、認知症予防・改善専門クリニックの看護師が執筆するコラムの掲載を開始しました。
この看護師は、東京都三鷹市にある「のぞみメモリークリニック」で働く水谷佳子さん。
水谷さんは2012年からNPO法人認知症当事者の会の事務局もつとめています。
水谷さんは連載を始めるにあたり、次のようなメッセージを寄せています。
認知症に関連する仕事をするようになって、
認知症の生きづらさ、認知症をとりまく様々なこと、
認知症とともに生きることを考えるようになりました。
(コラムより)
そして水谷さんは、答えのない問いや悩みの中で希望を探すうちに、「認知症を考えることは、自分の生き方を考えることだ」と思うようになったとのことです。
コラムでは、認知症をきっかけに「よりよく生きる」ことを一緒に考えませんか、と呼びかけています。
認知症になってからの気持ちの変化が赤裸々に
ある日のコラムのタイトルは『水谷佳子「認知症とともに、よりよく生きる・2」』。
のぞみメモリークリニックで月に1回、不定期に開催している認知症の人だけの集まり「くらしの研究会」に参加した「しのぶさん」に後日話を聞いたときの模様を、本人の会話をなるべく再現しようと丁寧に記しています。
「しのぶさん」は水谷さんとの会話で、認知症と診断されてから落ち込んでいたときの心境や、その後同じ境遇の人たちと出会ってどのように気持ちが変化したか、を明かしました。
さらには、認知症と診断される前に「しのぶさん」が持っていた認知症に対する見方や、人としての気持ちのあり方まで打ち明けています。
コラムは、
「人って、すごい」。
しのぶさんと過ごした、かけがえのない時間を記すことで、しのぶさんの「何か」が読者の皆さんに伝わることを願っています。
で締めくくられています。
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